私の彼氏は10個年上でとても大人っぽく、クール。
あまり喋らないし、交友関係も広くない。
でもとても優しくて思いやりのある素敵な人です。
私が大学生の頃からの付き合い。
その頃から比べるとお互い社会人になってからはあまり時間が取れなくて、デートの回数も減った。
もともと愛情表現をしない人なので、本当に私の事が好きなのかな…?なんて、不安にもなっていました。
その事を彼とも仲のいい大学時代のサークル仲間でもある親友にに話をしていると、気晴らしにハロウィンパーティーに参加しないかと言われ…せっかくだし、と思い行く事にしました。
彼にもその事を話すと「楽しんでおいで」とだけ言われました。
ハロウィン当日
ハロウィンパーティーを楽しみながらも少し風に当たろうとテラスに出て、秋風を感じているとサークル仲間の男友達に声をかけられた。
パーティーに誘ってくれた親友と同じくらい仲も良く、もちろん私が付き合っている人がいることも知っていました。
「彼氏とは、うまくやってる?」
「うん、忙しいみたいだけど…幸せだよ。」
いくら友達でも彼以外の男の人に頼るのは、あまり良くないことだと思い、彼とうまくいっていない事は伏せていました。
でも目の前の彼は私の言葉に何か言いたそうに口を開いて…。
その時、テラスに誰かが走ってくる音が聞こえ、2人で音のする方へ振り返りました。
そこに居たのは、彼でした。
仕事終わりだからか、スーツ姿の彼はいつもの穏やかで優しい雰囲気とは違い、微かに息を乱しながらこちらを見ていました。
どうしてここに…?と思っていると彼は私の荷物や着替えをいつの間にか持っていて、そのまま急ぎ足で歩いてくると私の手を取り、一緒にいた彼に
「ごめんね、彼女は俺の大事な子だから。」
ぐい、と私の胸に抱いてはそう言いつつそのままテラスを出て
皆がいるパーティー会場を抜けていきながら歩きつつ、その途中で後ろを振り返ると彼がこちらを見てひらひらと手を振っていました。
会場を出てハロウィンで盛り上がる道を暫く連れて行かれるままに歩くと、人気の少ない道で止まりそのまま彼に抱き締められました。
「急に来て…どうしたの?」
驚きながらも先に話を切り出したのは私、すると彼は困ったように話を切り出しました。
曰く親友から私とのツーショットが送られてきて、私の衣装が思ったより露出の多いものだったから仕事を急いで切り上げて会場に来た、とのこと…。
その上で急いで会場まで来たけれど、会場内にはおらずテラスで男性と話しているのを見ていてもたってもいられず、大人げないとは分かってはいたけど、嫉妬してしまいああいうことをしてしまった…ということだった。
その話を聞いて私は、今まで感じていた不安はただの杞憂だったのだと思い知りました。
さっき一緒にいたのは友人で話をしていただけであることをきちんと話して誤解を解きました。
彼は思いきり勘違いしていたことを恥ずかしがっていましたが、私はとても嬉しかったです。
そのあとは持ってきていたカーディガンを強制的に羽織られ、一緒に彼の家に帰りましたが本当に大切にされているんだなと実感して、とても幸せな気持ちになれました。
written by 恋エピ公式
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