私には中学・高校と6年間片思いしていた人がいました。10代の6年間、私の青春全てを捧げたような人でした。
しかし私には友達以上の関係へ進む勇気がなかったうえにその後お互い引っ越してしまったこともあり、告白も出来ずに終わってしまいました。私は社会人になってそれなりに新しい恋もしましたが、心の片隅には常にその大好きだった人がいました。
社会人生活も長くなり30代に差し掛かった頃、同じ部署に新しく女性が異動してきました。
席が隣という事もあってすぐに仲良くなり、お互いの話もよくするようになりました。
たまたま恋愛の話になったときに昔好きだった人の名前を言ったら、「え!?同姓同名の友達がいるよ!」と言われて驚きました。
まさかとは思いましたがよくよく話を聞いてみると、私が好きだった人に間違いありませんでした。こんな奇跡があるのかと思いました。
その後会おうということになり、飲み会をセッティングしてくれました。
久々に会った彼は昔と変わらず、ドキドキが止まりませんでした。彼は結婚をし既に子供もいるということで、とても幸せそうでした。
お互い30代にもなっていればそんな事はもう想定済み。
とにかく、もう二度と会えないと思っていた彼が目の前にいて、ずっと胸につかえてたこの言葉が言えます。「あの時は本当に大好きだったんだよ」
ありがとう俺も好きだったよ、と笑い返してくれた瞬間に、心がすーっと軽くなった気がしました。
その後すぐ、私は当時付き合っていた別の彼と結婚することになり、幸せな生活を送ることができました。今思い返せば、あの奇跡の出会いは神様が私にくれたプレゼントだったのかな、と思っています。
written by 恋エピ公式
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