私が通っていた小学校は、学年80人に対して男子が13人しかいませんでした。
そして女子生徒がその中の1人の男子生徒を巡って取り合うような行為が行われていました。
当時、自分のクラス以外のクラスの教室に入ることは禁止されていたので、初めて私がその彼を見たのは
小学3年生の算数の習熟度別のクラス分けの時でした。
そして同じ年に、彼は私が習っていた日本舞踊の教室にやってきました。
そのことがきっかけで親同士が仲良くなり、それから私たちは日本舞踊教室が終わった後に一緒に帰るようになりました。
その後の5年生のクラス替えでようやく彼と同じクラスになれました。
その頃には私と彼が同じ習い事に通ってることは学年中の子達が知っていました。
その頃には私は彼のことが好きになっていて、でも何も出来ずにいました。
彼はファンクラブがあるほどにモテモテで、近づいて話そうものなら他の気の強い女生徒達に嫌がらせを受ける
という漫画のようなことが本当にありました。
そして暫くの時が流れ、中学受験を終えると、ようやく彼のことをゆっくり考えれるようになりました。
でもその時には、告白もしていないのに私と彼が付き合ってる噂が流れており、そのせいで私はファンクラブの彼女達に目の敵にされ、彼とは話すこともなくなり卒業を迎えました。
中学2年生の秋に、たまたま学校帰りの彼を電車の中で見かけました。
カッコいいな、と思ってでも連絡する勇気はなかったのでなにも出来ませんでした。
その次の年の受験休みになんと、彼から連絡がきました。
「一緒にカフェに行こう」
と言われて、かつて小学生の時通っていた日本舞踊の教室の近くにあった、カフェにいきました。
そこで、彼から告白されました。
日本舞踊の教室で会った時から好きだったこと、電車内で見かけて好きだったことを思いだしたということ、私と両想いだとわかっていたけど告白する勇気がなかったこと。
その日から私たちは交際を始めました。
周りにはまだなにも言ってないけれど、今度2人でお花見に行こうと言っています。
written by 恋エピ公式
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