私のヒーロー

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私は高校1年生の時からお付き合いしている彼氏がいます。
当時、彼と私は違う高校でした。

ある日私が学校から帰っていると、同じ学校の先輩が後ろからずっと付いてきている気配を感じました。
鈍感な私はたまたま帰り道が一緒なだけだろうと思っていたのですが、私の家は学校からすごく離れていて滅多に近くに住んでる同じ高校の人はいませんでした。
なので途中から怖くなって彼に震える手で電話しました。
そして家にその日は無事着いたのですが、その次の日の朝いつもと同じ時間に家を出ると家の下に彼が立っていました……!
え…!?なんで??え?としか言葉が出ませんでした。
なぜなら彼は毎朝私がスタンプ連打して起こしても電話して起こしても起きない人で、しかも彼が学校に行くには後1時間半遅く起きるくらいでいいので、本当に驚きすぎて「え…?」としか言えませんでした笑

なんでここにいるの?と聞いたら照れ臭そうに「だって危ないやろ?いつストーカーされるかわからんやんか!だから犯人見つかるまで毎日俺が朝と帰り送るから!」って言われて不安と緊張で怖張っていた心が溶けて朝から家の前で大泣きしてしまいました笑 今となっては恥ずかしいです笑

そしてその言葉通り毎朝6時半に家まで迎えにきてくれて学校の門まで送ってくれて、帰りも必ず迎えにきてくれました。私の学校と彼の学校はすごく離れていたため、きっと毎朝自転車ですごく急いで通学してくれていたんだろうと思います。そして帰りも「今日はなにもなかった?」と聞いてくれて、不安な私の心をほぐすために笑わせてくれました。

そして二週間ぐらいたったある日やっと犯人が捕まりました。その先輩が私に片想いしていたそうて、その先輩は退学処分になりました。
安心したのですが、彼の送り迎えがなくなると思うとちょっと残念でした笑

いつもツンデレならぬツンツンな彼に、「ピンチになったらいつも助けに来てくれるの?」と聞いたら
「いつでも助けに行くよ!」って言ってくれたので「私のヒーローだね!」と返したところ、とても照れ臭そうにしてたのを今でもよく覚えています笑

旦那さんになった今でも、彼は私のヒーローです。

written by 恋エピ公式

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恋エピ公式

秘密 投稿エピ 736

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