"昨年の12月3日の話です。
この日は私の22才の誕生日でした。
私と相手は2人ともバンドのライブがもともと好きでフェスなどによく参加していました。
この日、たまたま2人の大好きなサカナクションのライブが六本木であり、チケットを取ってもらっていました。
整理番号がとてもよく、なんと入場して一番前の列で見ることができました!!アーティストさんとの距離はわずか1メートルという、まさに目の前の立ち位置でした。
ライブの曲を聴き、そろそろ終盤の頃、ベースを弾いている方がソロを弾く時にステージの一番前まで出てきてくれました。
ソロを弾き終わり、そのまま手を私の目の前に伸ばし、ピックを渡してきてくださいました。
しかし、周りのファンの方々も手を伸ばしてきたため、はじいてどこかへいってしまったのです。
私はその日の最後の曲が終わるまで、どこへいったんだろう、、、誰か受け取ったのかな、それとも地面に落ちているのかなとずっと考え込んでしまいました。
ライブが終わって人が退場した頃、彼は、「身長の高い俺が手をのばしてとればよかった、ごめんね。」と言ってくれました。
人が退場し始めてからも床を探したけれど見つかりませんでした。
もう諦めよう、と記念にステージの写真を撮っていたその時、彼はいきなり客席の端の方へ行き戻ってきて、お誕生日おめでとう!とピックを渡してきてくれたのです!
あまりの驚きにどこにあったの!?と大きな声を出してしまいました。
彼から聞くと、端の方に落ちていたのが見えた、と。べっこう柄に山口一郎、の金色の文字が刻まれたこのピックは、今日では写真たての中に挟んで2人の家に飾られています(^ ^)
written by 恋エピ公式
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