先輩、ずっと大好きでした!

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私はHといいます。サッカー部のマネージャーをしています。
サッカー部には、学校1のイケメンと言われているS先輩がいます。
マネージャーは私の他に先輩2人と同級生のTちゃんがいます。Tちゃんはいつもニコニコしていて可愛らしい子です。でも彼女には裏の顔があるんです…。

1年生の仕事はおもに給水ボトルの準備やコップ洗いなど、冬には辛い仕事が多いんです。Tちゃんは私と2人になるとその仕事をなにもせず、全て私任せにして携帯を触り始めます。なのに終わった仕事を横取りして、先輩マネージャーに「私がやったんですよ〜!Hちゃんなにもやってくれないんです!」とまで言う始末。
でもそんなことをされているなんて先輩には言えないし、日常茶飯事だったので我慢していました。

ある日、Tちゃんのある一言で私の我慢は限界になり悔しくて泣いてしまいそうでした。Tちゃんは周りにはわからないように仕向けてくるので、誰も気づいてくれませんでした。私は1人必死に涙をこらえていました。とても惨めな気持ちでした。

けれど次の瞬間。私の背中をポンポンと優しく叩く大きな手がありました。S先輩でした。「俺はHちゃんが1人でいつも頑張ってくれとるの知ってるからな。俺らのためにいつもありがとう。Hちゃんのために次の試合絶対勝って県大会につれてってやるから。これからもよろしくな。」

S先輩の言葉に、必死にこらえていた涙が止まらなくなりました。私は溢れ続ける涙を止めることができずただ頷くことしか出来ませんでした。

先輩、あの時は本当にありがとうございました。あのあと色々あって私にまっすぐ好きだと伝えてくれたS先輩、今はまだ大切な大会前なので言えませんが、この想い、必ず先輩に届けます。「S先輩、ずっと大好きでした!」

written by 恋エピ公式

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秘密 投稿エピ 736

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