甘い恋のお届け物‐男の子目線‐

マンガ化進行中
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職場近くの郵便局で、新人の女の子が働き始めた。
いままで仕事の用事でなんの他意もなく通っていた郵便局は、行くのが少し楽しみな場所に変わった。

女の子が突然飴をくれた。試供品だと言っていたが、そんなことは関係なくうれしかった。

次の日、お礼だと言って買っていったお菓子を渡した。
その次の日、お礼のお礼だと言ってお菓子をくれた。
さらにその次の日、お礼のお礼のお礼を渡した。

郵便局へ行く前に、コンビニでお菓子を買うようになった。
お菓子を交換するだけの関係でいいんだろうか、とふと思った。

勇気を出そう。

周りからは気づかれないような小さな紙に、「食事に行きませんか?」と必要なことだけ。
郵便局に行くのにこんな緊張した気持ちで臨む人なんてなかなかいないだろうな。

いつもの郵便物と一緒に渡した小さな勇気は、女の子を少し驚かせたようだ。
ああ、どうか困ったり嫌がったりしていないでください。

返事は、いつもの領収書に小さく張り付いていた。短くて、そっけなくて、でも一番欲しかった2文字。
嬉しい。そのあと、一緒に行く予定のお店を入念に入念に調べた。

食事は楽しかった。もう一度、勇気を出すときが来た。
届けた気持ちは、受け取ってもらえたみたいだ。女の子は、彼女になった。

これからはいろんな気持ちを交換しよう。

written by 恋エピ公式

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秘密 投稿エピ 694

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