彼の気になる人って

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高校1年生。なんとなく気になっていた彼はアイスホッケー部。12月くらいに友だちから誘われた試合に行って彼を知りました。
上手いわけではないけれど一生懸命走る姿に感動していました。

それから、彼とはSNSでフォローし合い、試合が終わるたびに「おつかれさまでした。」と一言おくり、「みにきてくれてありがとう。」と返事がくる程度の仲になりました。

そんなある日、漫画の貸し借りがきっかけで個人的に連絡を取るようになりました。なんとなく良いなと思っていた私は、いてもたってもいられなくなり、気になる人いますか?と聞きました。

すると、います。との返事。そして向こうからも同じ質問が。私は、うん。と答えました。お互い頻繁に連絡をすることが苦手だったので、1日にそれぞれが3通ほどのやりとり。
そのうちの2通がこのやりとりでした。お互いの好きな人を聞けないまま、お互いがお互いを応援する形になりました。「最近気になる人とはどう?」と聞いてみたり、「あんまり進展ないんだよね。」と返事が来たり。

そんなやりとりを続けて3月になりました。いつものように「最近どう?」と聞くと、「そろそろ伝えようと思ってます。」との返事。

ついに私の恋も終わりか…と思いながらも「すごいね!今日伝えるの?」と返事をしました。すると、「うん、電話しようかと思ってる。」とのこと。遅い時間だったので「相手に一応電話して良いか聞いてからにしてみたら良いよ!全部伝えられると良いね!がんばれ。」と最後のアドバイスをしました。
「わかった、ありがとう」と返ってきました。その5分後彼から「ねえ、電話してもいい?」との連絡が。え、もう告白終わったの!?と思った私は「うん」と答えました。告白の結果を聞きたいような聞きたくないような気持ちでした。返事をして数分後彼から電話が。

「もしもし」と出ました。彼は「遅い時間にごめんなさい。」と言った後、数秒後にものすごく小さい声で「ずっと好きでした。もし僕でよければ付き合ってください。」と言ってくれました。
私は「え?」と聞き返してしまいました。それは、聞き取れていたものの、本当にそう言ったのか怪しいくらい小さな声だったことと、彼の好きな人は他にいたと思っていたことが理由でした。
聞き返すと、もう一度今度ははっきりとした声で「好きです。」とだけ伝えてくれました。

電話越しに伝わるのではないかと思うくらい心臓の音がうるさかったことを今でも覚えています。
そして、そんな私は「私もです。」と伝えました。そして、「よろしくお願いします。」とも伝えました。

向こうは何秒かたった後に「はい。」と返事が来ました。その返事の後、お互いどんな話をしていいのかわからないのと、緊張が幸せなものになった幸福感とで1分ほど沈黙になりました。「…じゃあ、とりあえず切ります。」と彼はやっとの思いで声に出し、私も「はい。」と返事をして切りました。

次の日から晴れてカップルになれました。真面目な彼は連絡を取る時から緊張をしていて、返事を返すのにも毎回考え込んでから返していたようです。告白してくれた電話も同様だったらしい…(笑)

今では別れてしまいましたが、いつかまた彼とどこかで出会えたらいいな、と思っています。

written by 恋エピ公式

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恋エピ公式

秘密 投稿エピ 736

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