水色のマフラー

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「夢を叶えたい」その一心で中学受験をして、友達とは離れた街の中高一貫校へ進学しました。
毎日部活と勉強に明け暮れ、あっという間に高校生に。

入学式で「ハンカチ、落としましたよ」と声をかけてきたのは、水色のマフラーが似合う彼。
同じ小学校だったのに、凄くかっこよくなっていて思わず照れてしまいました笑

それから一年、中高一貫全寮制で携帯の所持も禁止な校則のもとでは、彼とは学校内で話すことしか出来ませんでした。
そんな中での私の誕生日。
彼は、手紙と一緒に電話番号を教えてくれました。
それからは週に一回、周りにバレないよう親と話しているような口調で彼と電話をしていました笑

その後彼から告白されましたが、大学進学を目指している私は断ってしまいました。

私は夢かなってロンドンの大学へ。
彼がどこの大学にいるのかも知りませんが、未だに水色のマフラーを探してしまう私がいます。

同窓会の誘いがきていました。
水色のマフラーを巻いて、日本に帰ろうか考えています…。

written by 恋エピ公式

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恋エピ公式

秘密 投稿エピ 736

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