閉園間近、その一言が言えなくて

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ある夏の休日、片思い中の相手を思い切って遊園地に誘いました。たまたまもらったチケットがあるからと、嘘をついて彼を誘うだけも本当に何時間もスマホの前で悩みました。

思い切って誘いの電話をしてみると、彼が快くOKをしてくれたので、7月の土曜の午後に豊島園デートをする事になりました。
あっという間の数時間のデートはドキドキしっぱなしで、怖いアトラクションのこともよくは覚えていないほどです。

とうとう閉園間近の時間になって、二人の沈黙が続きました。
私は彼から告白をしてほしくて、心の中で叫んでいました。

でも、そんな想いは彼には伝わる事がなくて、何となく彼も言い出せない雰囲気でいる事を感じたまま、豊島園を後にしました。

結局、その時の片思いは叶うことがありませんでしたが、今でも夏の日の豊島園デートを懐かしく思い出すことがあります。

written by きくぞー

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きくぞー

秘密 投稿エピ 2