私がまだ中学三年の頃。
5月の体育祭の幹部が一緒で仲良くなった後輩(aくん)に帰り道告白されました。
友達に頼んで私が帰るのを引き止めてもらっていたらしく、私となんとか2人きりになり、付き合ってほしい。と言われました。
でも私にはそのとき付き合ってる彼がいて、
「ごめんね。付き合ってる人がいる」と伝え、急いで帰りました。
しかし、aくんからのアタックは止まらず、私が読んでみたい!といった漫画をすぐに貸してくれたり、aくんが旅行に行った時には必ずお土産を買ってきてくれました。
誕生日プレゼントまでくれたり…でも、二個も年下。
aくんは中1。正直弟のような存在で、かわいいな。と思うくらい。
弄んでるの?と周りに私が言われるくらい、私に必死に想いを伝えてくれていました。
そしてそのとき付き合ってる人とはうまくいかず、別れ、aくんのことも振り続けたまま、卒業式になりました。
帰り道、いろんな子から写真を撮ろう!と言われ、
写真を撮ってる中、aくんの姿が見えません。
絶対に、写真撮ろう!といってくると思っていたので、びっくりしました。
そして時間が経ち遠くの方に私を見つめるaくんがみえました。
どこか寂しそうで、なんだか悲しくなったのを覚えてます。
家に帰ると電話が鳴りました。aくんからでした。すると
「今日、写真を撮ったら、ほんとに最後のような気がして。だから撮らなかったんだ。俺、そんなすぐに気持ち変わるような男じゃないから。多分これからもずっと好きだから。どうせ振られたってどうせ俺まだ好きだから。年下でも、どうせすぐ大人になるから。先輩が高校行って、他の男見て、いいな。って思ってもそれでもいいから。先輩の気持ち変わっても、俺は変わらないから。だから、付き合ってほしい。初めて人のこと大切って思ったんだ。守りたい。最後にしたくない。」
と言われました。その瞬間、
「私もaくんのことずっと大切だよ。」と思わずいってしまいました。
さすがの押しに負け、自分の気持ちに気づき付き合うことに。
そこから、私は高校に進学し、いろんな人と出会いましたが、気持ちが変わることもありませんでした。
彼も私よりはるか上の進学校に入学し、卒業し、彼は銀行マンに。
私が22、彼が20になったとき、「ねぇ。俺ずっとあの時から変わらず好きだったでしょ?きっとあの時振られてもほんとにずっと好きだったと思う。
だからほんとにこれからも守るから。俺初めて見た時から思ってたんだ。
多分、この人は俺が幸せにするって。だから結婚してください。」
といわれ、去年の5月結婚しました。
中学の可愛かった面影はなく、今ではおじさんチックな若者ですが、毎日愛を伝えてくれるところは、中学生のときから変わらないです。
今振り返れば、私もよく中1の彼の言葉を信じたなあ。と思います。
そしてただ仲良くなった二個上の先輩に夢中になる彼もとんだ変わり者だったんだなぁ。と。
written by 恋エピ公式
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