席替えから始まる恋

席替えから始まる恋

高校2年生の時、席替えである男の子と隣になりました。
ラグビー部でがっしりした体つき、とても男らしい雰囲気でしたが、私がたまにあいさつするととても可愛らしい笑顔で返してくれていました。
でも、男の子に対して免疫がなかった私はあいさつ以外は彼に特に話しかけることがなく時間が過ぎていきました。

そして、次の席替えのくじ引きがあり偶然にもまたラグビー部の彼と隣同士になりました。
さらに次の席替えでも隣同士になりました。
私は「また一緒になったな、少女マンガみたいだな、これで二人恋に落ちたりするのかな」と他人事のように思っていました。

時間は過ぎて、3月の終業式になりました。
部室でご飯を食べていると、呼び出しがあり、行ってみるとそこにいたのは顔を真っ赤にしたラグビー部の彼でした。

「連絡先を交換してほしい」と一生懸命に言う彼の姿に鈍感な私もやっと状況がわかり改めて恥ずかしくなり、連絡先を交換。

その後、彼から告白されて私たちは付き合うことになりました。
彼からは席替えで隣同士になることが多くて気になってたけど、恥ずかしくて話しかけられなかったと聞きました。

今は別れてしまいましたが、少女マンガみたいな恋のはじまりみたいで甘酸っぱい思いでです。

written by 恋エピ公式