春の始まり

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私は中学から女子校でした。高校生からは新しくボランティア部に入り、気長に頑張った甲斐があったのか高校三年生の秋には海外研修(台湾)にも行きました。

この海外研修は県内の同じ部活がある学校から高1〜高3の2〜3人ずつしか参加できないものでした。各学校から1〜3人が参加し合計40人近くいる中、私は1人で参加しました。高校三年生ということでグループのリーダーをしたりと普段あまり前に出ないタイプだったので、グループを引っ張っていくことに必死であまり周りを見ていませんでした。

この時の研修には他校から3人だけ男の子(3人以外全員女子)がいました。
男の子はみんな同い年で研修から帰ってきたらより仲良くなりました。
台湾の友達も合わせてオンラインゲームをしたり、「また台湾に行きたいね!」なんて話したりして久々に会って遊ぼうと言うことになり私と男子2人(ここから以下AくんBくんとします。)で遊びにいく約束ができました。

この予定の前日に学校の友達と寄り道をして、飯田橋にある東京大神宮という恋愛の神様で有名な神社に行き、私は""早く彼氏できますように""と願った後、恋愛のおみくじを引きました。正直な感想こんなおみくじで当たるかなって少し思いました。

次の日、ついに久々に会う日…。とドキドキしていたら、主催者のBくんがまさかの学校での説教(免許を取っちゃいけないのに取った為)が長引き遅刻(笑)。
あまり気にしていなかった静かで何考えてるかわからない綺麗目、クールなAくんと2人で待つことになりました。
彼と会った瞬間、私は彼の私服を初めて見たので(研修中は制服)こんなにカッコよかったっけ?ってなったり、色が白いので天使みたいに透けて見えてすごく綺麗な人って思いました。その後も遅刻のBくんを待ちながら色々お話していたら私の変なところが出たりして話せば話すほど嫌われてる気がしました(笑)。

ですが、これを機にAくんと仲良くなり、私の最寄りの方に遊びに来てくれたり猫カフェ行ったり東京タワー行ったり…と色んな所に行きました。私は可愛い物が好きで、服もクラシカルなフリフリとかが多いのでAくんはクールだからこんなの好きじゃないだろうな…って思っていたら、Aくんも可愛い物が好きというギャップがありました!可愛い物を好きって思ってくれる、こんなAくんみたいな人と私もいつか付き合えたらいいな…なんて思ってました。

仲良くなってから「こないだAくんとBくんと遊ぶ前日に友達とおみくじ引いてね〜…」と話していると、おみくじに書いてあった○型、○座、○〜○歳…、ほぼ全てがAくん一致。私はもう運命だ〜なんて軽く思ってました。
数日後またAくん2人で遊びに出かけました。

今度は2人で東京大神宮でおみくじを引きました。私のおみくじには""もうその人で決めなさい""みたいなことが書いてあり、Aくんのにも""早くしないと好きな人がいなくなる""的なことが書いてありました。それで意を決してその日の帰りにAくんから告白してくれました。私は嬉しくてもう少し一緒にいたくなり、Aくんと初めて手を繋ぎ少しお散歩をしました。

この日お互いに初めて、今年最初の桜を見ました。
それから一年、今もAくんと付き合っています。一年記念日には偶然にも、またお互いに今年最初の桜を一緒に見れました。

written by 恋エピ公式

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恋エピ公式

秘密 投稿エピ 736

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