思い出のパーカー

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大学生の時の話。
私は陸上競技部のマネージャーをやってました。
自分の大学の選手たちのサポートをするので手一杯で他大学にはほとんど知り合いはいませんでしたが、
たった一人だけ私が(一方的に&知らないうちに)知っていて憧れていた他大学の選手がいました。

とある経緯で、その選手と彼の友達と合わせて5人で登山に行くことに。
これはお近づきになるチャンス!と思った私は彼に「荷物何持っていけばいいかな?」とLINE。
あれこれと話してる流れで各々の大学のTシャツを交換こする約束をしました。

当日、お互いがお互いのTシャツを着て登山へ。
いざ出発しようと車に荷物を積んでる最中に、彼が「寒いからこれ着ときゃー」とパーカーを貸してくれました。

ほとんど接点のなかった私を気遣ってくれた彼の優しさがとても嬉しかったです。
あの時は随分ぶっきらぼうにパーカーを渡してきましたが、今考えると恥ずかしくて何て言って貸せば良いのか分からなかったんだろうなと思います。

今年もそのパーカーを着て登山に行きましたが、あの頃の彼のぶっきらぼうさはなお健在です 笑
でも1つ変わったことがあって、「危ないからこっち来や」と、手を繋いでくれるようになったことです。

そんな彼の優しさが本当に大好きだなぁと思います。

written by 恋エピ公式

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秘密 投稿エピ 736

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