バイトの面接に行った時、その店の店長がたまたまおらず対応してくれた彼。
初対面だけど会ったことある?と不思議な感覚になりました。
その後面接も受かり働くことになったが、周囲の人たちから彼について「あの人怒らせると怖いから気をつけて」と言われビクビクしてました。
実際、仕事中はピリピリしていることが多い彼。
けど、そんな彼に頼りっきりで「気をつけて」と言っていた人たちも自分たちがわからないことは説明もそこそこですべて彼に任せて彼がお客さんからのクレーム対応をすることが多々ありました。
彼をピリピリイライラさせてるのは私たちじゃないか?と気がつき、なるべく自分で調べてどうしてもわからないときは彼に聞いてみるようにしました。
すると彼もとても丁寧にわかりやすく教えてくれ「わからなかったらこうやって聞いてくれていいんよ。わからないからって説明も不十分な状態で任せっきりにされるのが嫌なだけだから」と。
それまでは彼のことが怖くて苦手でしたが、ちゃんと話せば優しく真面目な人だとわかりました。
それからなんとなく私には優しく話しかけてくれるようになり、よきバイト仲間に。
そんな時、母が「何かで見たんだけどあなたの運命の人の名字って⚫︎⚫︎らしいよ」と言ってきました。
それがまさしく彼の名字。
その時は「まっさかー」と笑って終わりました。
だって当時は私には遠距離だけど3年付き合ってる彼がいたから。
けど、日に日に近付いていく彼との距離。(このときは恋愛感情なし)
ある日、私が凹んでるときに彼が映画に誘ってくれました。
付き合っている彼には申し訳なかったけど見たかった映画だったので行くことに。
待ち合わせ場所にはちょっと早くつきました。まだ彼は来てないだろうから座って待っていようと歩いてると前から彼も歩いてきていたんです。
その光景がなんだかとても不思議で。その時は「偶然だね!」と話して終わりましたが、一瞬とても懐かしく感じたのを覚えてます。
その後、付き合っていた彼に「すぐ会えないのはやっぱり寂しい、あと俺は結婚願望がないから、もし結婚を考えてるのなら別れた方がいい」と振られました。
振られて悲しかったけど、私も優しくない彼に悩むこともあったので振られてホッとした部分もありました。
それと同時期くらいに彼が店を辞めるという話を聞き、慌てました。
会えなくなる、もしかしたら他の人と付き合ってしまうかも、と思うと嫌でした。
別れたばかりでこんな気持ちになっていいのか悩みましたが、このままでは嫌だったので彼に告白しました。
メールで「別れたばかりなのに気になる人ができてしまった」と送り、誰?と聞く彼に「あなただよ」と送りました。
彼も同じ気持ちでいてくれて、そのまま付き合うことになりました。
その後付き合いも順調で、なんの問題もなく2年後に結婚しました。
written by 恋エピ公式
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