すれ違う、青春

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高校2年生の時、サッカー部の彼に一目惚れ。だけど、彼の名前もクラスも知りません。
ある日友達のクラスの前にいたら、彼が声をかけてきました。そのクラスは体育の準備で女子が着替え中だったため彼は入ることができず、「ロッカーからジャージ取ってきてくれん?」と頼まれたのです。

彼から声をかけられたことに驚き内心喜んでいたけれど、それを隠しながら「ロッカー知らないよ」なんて言って、友達に頼み取ってもらいました。
その日をきっかけに話すようになり、グループで遊び、2人でも毎日連絡を取り、学校では会えばお互いふざけてちょっかいをかける仲までになり…。
お互い部活が終わるまで待ち、2人で帰るようになりました。

私は意を決してバレンタインの日彼に告白するも、「ごめん」の一言で失恋。
それ以降私は彼を避け、連絡先も消し、話すことのないまま高校を卒業しました。

大学も卒業して社会人になり、ある休日。ふと1人で駅にいると知らない番号から電話がかかってきたんです。出てみるとなんと、彼から。「駅で私を見かけたため、電話をした。よかったらお茶しないか」とのことでした。

お茶をしながら、何気ない会話をしました。そして、告白した時の話に。

実は彼も私の事が好きだったけれど、付き合ってしまえばいつか別れが来てしまうかもと思い、告白を断ってしまったそうなんです。
気まずくなってしまった時きちんと説明すればよかったと謝罪してくれました。
あの頃の私は彼に振られたことで彼と気まずくなるのが嫌で、なかったことにしようと逃げていました。

彼と話して私も彼もスッキリしました
今はお互い別の人がいるけれど、私にとって彼との思い出はとてもキラキラしていて、まさに青春でした。

written by 恋エピ公式

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秘密 投稿エピ 736

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