小学6年生のとき、すごくすごく好きな男の子がいました。
中島という、スポーツ万能で愛嬌もある、みんなから好かれる明るい男の子でした。
とても仲が良かったので、この子のことを1番分かっているのは私!と自負していました。
ある日、彼がいつも大事に持っているという綺麗なビー玉が入ったお守り袋を突然私にくれたのです。
めちゃくちゃ嬉しくてドキドキが止まらなくなって、それはそれは舞い上がっていました。
そんなときです。女友達から「中島って、好きな子が3人いるらしいよ!1番がのりちゃんで2番がみなこちゃん、3番があやちゃん(私)なんだって!」という情報を聞かされました。
幼心にすごくショックだったのを覚えています…。
結局中島とのりちゃんは中学入学後しばらくしてから付き合い始め、中島とは次第に疎遠になっていきました。
高校入学後に2人が別れたと風の噂で聞きました。
けれど中島と私は違う高校でしたし、そのとき私にも彼氏がいたので何かが変わることもなく時は過ぎーーーー
成人式を迎え、中学卒業以来初めて中島との再会を果たすのですが、中島の目線の先には常にのりちゃんが居ました。
私だってそこそこ良いと思うんだけどな〜なんて生意気になったりもしましたが(笑)
のりちゃんには一生敵わないと悟りました。
でも、ビー玉の入ったお守り袋は良い思い出として今も大事にとってあります。
written by 恋エピ公式
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