第一印象ってあてになりませんね

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春の終わりに、大学の友達の紹介で運送会社でアルバイトをすることになりました。
イメージと違ってフレンドリーでアットホームな職場にすぐ慣れました。
一人を除いて。

その人は少し明るい茶髪に細めの小柄な若い男性でした。
第一印象も悪く、深く関わるのはやめようと、夏の飲み会まで一度も会話をすることはありませんでした。

夏の飲み会で年上だと思っていたその人は一個下ということを知り、驚いたと同時にきちんと働いていることに関心しました。
ただ、その後私は違う人に声をかけられ、会話が続くことはありませんでした。

さらに数カ月が経ち、クリスマスシーズン、ついにその人とペアで仕事をすることになりました。
ほとんど話したこともないのではじめは連絡事項のみしか話はしませんでしたが、彼が負けずに会話を続けてくれたおかげで少しずつ打ち解けました。

だんだん仲良くなっていき、SNSでも連絡をとるようになりました。
頑なに敬語で会話を続けた私ですが、その人はめげず連絡を続けてくれました。

そして、私の親友がいたずらで「明日遊ぼう!」と連絡して、彼がオーケーを出したのがきっかけでパンケーキを食べに行き、
そこから私も少しづつ気になるようになりました。

その人とは現在お付き合いをしています。
見た目に反して子犬のような性格で、人のモノマネをすることが大好きな彼と一緒にいて飽きません。
はじめの頃のイメージはどこに行ってしまったのか、本当に謎です。笑

アルバイトも続けていてシフトが被ったときは、出ていく彼を「行ってらっしゃい」と見送るのが日課になっています。
いつか毎日見送られるのが彼の現在の目標だそうです。

written by 恋エピ公式

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秘密 投稿エピ 736

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