深夜に起きた夢のような出来事

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4月に大学生になった私はギターを持っていたこともあり、軽音サークルに入部しました。
私は人見知りでしたが、ボーカルの子とは仲良くなっていたので割とすぐバンドを組むことができ、男子2人女子3名の5人でバンドを組みました。

そのなかのキーボードの男の子。
とても上手でわたしは彼の弾くキーボードが大好きでした。

バンドを組んで1週間もたってないけどとても仲良しのバンドになりました。
わたしも、他4名とは気の許せる存在となり、彼とも話すようになり、とても優しい人だと感じていました。

でも彼には持病があり1ヶ月ほど入院することになりました。
会えなかった1ヶ月、ふとした瞬間に彼のことを思うようになっていました。
何をしてるんだろう?キーボード弾きたいだろうな…など・・。
なんでこんなこと思ってんだと頭から消していました。

一ヶ月がたち、彼が退院し戻ってきた日。
私たち4人は彼の家へ行き退院おめでとうと称した夕食会をひらきました。
いっぱい食べていっぱい話して、深夜2時頃にはみんな寝てしまっていました。

そんなとき、私はいつもの過呼吸になっていました。
たまに思い出すトラウマ、元彼のこと、4月は特に酷くて自分で制御が効きませんでした。

1人で苦しんでいるとき、キーボードの彼が起きました。
無言で私を外へ連れ出して2人で玄関の前に座り、ずっと背中をさすってくれました。

やっぱりこの人は優しいんだと思いました。でも私は彼に迷惑をかけてしまった罪悪感からとてもネガティヴになっていて、ごめんねしか口から出なくて泣きながら彼に謝っていました。
もう嫌われる、バンドも終わりだと思って下を向きながら。

すると、彼が私の顔を無理矢理上げさせ(顎を持って顎クイ的な?)キスしてきました。
しかも、大人なキス。私のファーストキスでした。
でも嫌な感じは一切せず、彼に任せて下手くそながらも応えました。

キスをした後、泣き疲れと、うまく呼吸ができなかったせいでフラフラした私は彼にもたれて抱きしめられていました。
深夜なのにゆっくりとした時間でした。
そんなゆっくりとした時間の中で、オレと付き合わない?と告白をされました。
もうすぐ半年になります。今でも大好きです。

余談ですが、深夜であったため私は彼の告白を夢だと思い信じてませんでした。
ですが次の日のサークルの打ち上げで彼氏なのに彼女の心配しないわけないでしょと言ってくれて昨日の出来事は、あのキスは現実なんだと実感しました。
実感してとても恥ずかしい気持ちになりました。

written by 恋エピ公式

エピソード投稿者

恋エピ公式

秘密 投稿エピ 736

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