元カレが最後にくれた気持ち

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私が18、19才ぐらいの時の実話です。
岡山の高校を卒業後、親の転勤もあり東京の短大へ行くことになりました。
東京にいてもしょっちゅう岡山へ深夜バスで遊びに行き、
1年が経った頃友達に紹介された1つ年下の男の子とお互い一目惚れで付き合う事になりました。
最初から岡山と東京の遠距離恋愛。
お互い学生でなかなか会えなかったけど、お互い毎日バイトしてお金を貯めては会いに行く日々が続きました。

そんな生活が1年経った頃、私も東京で遊びの誘いも増え夜な夜な飲みに行ったり遊びに行ったりするようになり、ついに彼に別れを告げました。

それからしばらくして、彼から
「2日間東京の友達のとこに遊びに行くから、2日目深夜バスに乗って帰る時間まで空いてるから一緒にディズニーシーに行かん?」とメールがきました。
ディズニーシーが大好きだったし、彼とは別れてからも友達として連絡は取っていたのでオッケーしました。

当日お昼前ぐらいに待ち合わせてディズニーシーへ。
ただただ楽しくてあっという間に深夜バスの時間に。
新宿のバスターミナルでバスを2人で話しながら待ちました。

バスが来て彼が乗り込む直前に私に紙切れを渡して来ました。
「あとで見て。楽しかった、ありがとう」

手紙でもないし、ふざけてゴミでも渡してきたのかな?と思いながら彼を見送り、
新宿の街を1人で歩きながらさっきの紙切れを何気なく見ると、深夜バスの半券でした。
「ん??」と思いながらよく見ると、その日の早朝に新宿着になっていました。

彼は友達のとこに遊びに来たのではなく、私に会うためにその日の早朝に来て、また帰っていったのでした。
それを理解した瞬間から涙がとまらなくて、ぐしゃぐしゃに泣きながら新宿駅へ向かい、電車でもタオルで顔を覆って泣きながら帰りました。
こんなに私の事を想ってくれる彼を自分勝手な理由でふってしまった自己嫌悪、罪悪感でいっぱいで…
東京での就職も決まっていたので、今彼と戻ってもまた同じ事を繰り返して傷つけてしまうと思い、戻る事はありませんでした。

その後も彼の事を忘れる事ができず何度も後悔したけど、今では私のステキな思い出です。

written by 恋エピ公式

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恋エピ公式

秘密 投稿エピ 736

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