当時高校生だった私。
1つ年上の彼氏と付き合ったばかりで毎日浮かれていた。
彼にとっても初めての彼女だったのでお互い運命の相手に出会ったと言い合ったほどだった。
私のお母さんも成績優秀で真面目な彼との交際を応援してくれていた。
しかし彼のお母さんは私と付き合うのに反対な様子。
というより彼に彼女が出来たことが既にお気に召さない様子。
もうすぐ大学受験もあるし一人息子だし仕方が無いと今は思えるけど当時は理解出来なかった。
彼の家に遊びに行っても冷たくされるし一度は家族旅行のお土産を渡したのにお礼も言われなかった。
それでも高校生、別にいますぐこの人と結婚する訳でなし、そんなに大きな問題だとは思っていなかった。
夏休みを迎えた私は兼ねてより憧れていた金髪に髪の毛を染めた。
学校が無い間だけだし自分でも似合っていると思ったし大満足だった。
彼氏も気に入ってくれて自分もしたいなんていっていた。
夏休みももうすぐ終わりの頃、二人で花火大会を見に行く約束をした。
当日浴衣を着て駅で彼氏を待っていると運の悪いことに彼の母親に遭遇。
もちろん私は金髪。
彼の母親は私を見るなり驚いたという顔をして、あのっと声をかけた私をキレイにしかとして改札を出て行った。
やってしまった。すぐそう思ったけど、もうどうしようもない。
見られたものは仕方ない、どうせ来月には元に戻すんだしと、この時もやっぱりそんなに気にしていなかった。
9月夏休み明けで学校に行くとすぐに彼から呼び出された。
それは金髪にするような女性と付き合うべきでないと父親から言われたので別れたいという話だった。
ほんの2ヶ月イメチェンのつもりでしたヘアカラーで彼氏まで失ってしまうなんて思いもしませんでした。
今なら親に言われたくらいで運命の相手とまで言った彼女を捨てるような男、こちらから願い下げだっていってやるのに。
written by 恋エピ公式
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