私は今、職場で隣の席に座る先輩と密かにお付き合いをしています。
一緒の職場になってから半年間は全く何も思っておらず、隣の席にいても言葉を交わすことはほとんどありませんでした。
ところがある日、私のパソコンの設定が突然おかしくなってしまった時に、彼がささっと設定を直してくれました。
その時、私は何故か急に彼にときめいてしまいました。
何でだろう、こういう場面で助けてくれたことなら、他の先輩にだってあるのに。
ときめきが冷めやらぬまま、私は定時に仕事を切り上げ、帰りの電車に乗りました。
その日の電車は混んでいて、私はドアのすぐ側に立って外の景色を眺めながら携帯電話で音楽を聴いていました。
夕立が上がったばかりの雲の多い空に射し込む夕日がとても綺麗で、シャッフルで流していた音楽は一番好きなラブソングが流れ、ときめきが止まりませんでした。
神様が「このまま進んで良いんだよ」と言ってくれている気がしました。
そしてその予感通り、私と彼の関係はとんとん拍子に進み、今では仲良く付き合っています。
運命ってあるんだな、と思った瞬間でした。
written by 恋エピ公式
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