冬のデートの思い出は、札幌で開催されるホワイトイルミネーションです。
幻想的にライトアップされた大通り公園は、それだけでロマンチックだし、下が滑るので、自然と手を繋いだり、腕を組んだり出来るんです。
でも、どれだけロマンチックでも勝てないものがあるんです。
それは、寒さです!
吐く息の白さは綺麗なんですが、寒いものは寒いのです。
私が彼の腕につかまりながらブルブルと震えていると、彼が自分のコートを広げて、私をくるむように抱き締めてくれました。
人目があるから恥ずかしいと言う私に、彼はただ笑うだけでした。
まるでカンガルーの親子のような状態で見るホワイトイルミネーションは、いつも以上に美しく見えました。
それから、2人でホットコーヒーを飲みながら、寒くても暖かなデートを楽しみました。
帰る頃に、ヒラヒラと舞い降りてきた雪が、更に幻想的な雰囲気を演出してくれて、その時の光景は、一生忘れる事が出来ないだろうな、と思いました。
派手なデートではありませんでしたが、とても贅沢な気持ちになりました。
written by 恋エピ公式
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