波乱の文化祭と学生時代の恋

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高校生のときクラスの男の子に恋をしました。
あまり目立たないタイプだけど隣の席で色々と話すうちに好きになっていました。

元々私はとても奥手だったのでこれといったアクションをすることも無く。
そのまま次の席替えで席はばらばら。
でもまだ同じクラスだからと思っていたました。

しかし隣の席でなくなると話したいときは彼の席まで行かなくてはならない。
これが意外と難しい。
休み時間などはやはりお互い友達と席で話しているしお昼時間はなおさら。
友達が居るときに話しかける勇気などなく、今日も話せなかったとへこむ毎日。

季節は秋になり文化祭シーズン。
毎日へこむ私に恋愛の神様が味方してくれたのか文化祭で同じチームになりました。
チームごとに色んなことを調べて展示するという何とも面白みのない文化祭の催し。

クラスでのテーマは世界の偉人。
これまたまったく面白みがない。
それでもただ彼と同じチームで話しが出来ることが嬉しかった。

恋愛パワーで珍しく張り切った私は何とかこのチームで素晴らしい展示物が作れるようにと検討。
色々と案を出したり資料を作成したりとにかく頑張りました。
手伝わないとかわいそうと思ったのか買出しには全員が付き合ってくれることになりました。

学校以外で彼に会うのは初めて。
この日集まった全員がおそらくその当時の自分に出来る最高のおしゃれで待ち合わせ場所に来たと思います。
女子はお互いの洋服を褒めあい、男子にダサいのがいればちょっと笑ったりしながら楽しい買い物しました。
ちなみに彼は中々のファッションセンスだったと思います。

まるで集団デートみたいだーと頭の中がお花畑でした。
浮かれすぎてた私はせっかく買ったものをその後食事したハンバーガー屋さんに忘れてきてしまったんです。
気づいた時には帰りの電車、青ざめる私。

呆然としながらみんなの前でそれを告げるとみんな慌てふためき全速力でハンバーガー屋さんに戻りました。
運悪く座っていたテーブルにもお店にもありませんでした。

「お前何やってんだよ」
「どうして忘れちゃうわけ?」
「どうするんだよー先生にもう一回お金もらうとか出来るのかよ」

一斉に攻められる私。
「忘れ物なんて誰だってするだろ?それにみんなで買い物に来てみんなで忘れたんだから全員の責任だよ」
彼だけが私を助けてくれました。

本当に嬉しかった。
彼の言葉に胸がきゅんとなりました。
その後はみんなが何でも私に押し付けすぎていたかもといってくれて、翌日一緒に先生に謝りにいってくれました。

無事に展示会当日を終えて私は彼にもう一度改めて御礼を言って告白しました。
私の初めての彼氏です。

written by 恋エピ公式

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恋エピ公式

秘密 投稿エピ 736

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