きっかけ 〜あの頃の君〜

コンテンツ名とURLをコピーする

 僕がはじめて彼女(仮名:ゆうな)のことを意識しはじめたときの話です。
 当時の僕は小6でした。クラスの中では頭がいい方で、イジられキャラでしたが本当にただイジられるだけだったので、俗にいう「陰キャ」だった自覚があります笑。ゆうなは「陽キャ」の中でもかなり上の方だったので僕には遠い存在で、この人と恋愛するようになるなんて当時の僕には考えられませんでした。
 ゆうなと関わるようになったのは、2学期の中頃〜終わり頃だったと思います。女王様気質があったゆうなは、まわりの人を従えているような感じで、どちらかといえば最初はあまり好きではありませんでした。

 いちばんのきっかけは図工の時間。図工では絵の具のパレットや水入れバケツを洗う作業がありましたが、僕は勝手に水入れバケツ洗い担当になってしまいました。たぶん、(通路を挟んで)隣の席だったからだと思います(ゆうなの隣はしっかり彼氏)。でも僕は、(陽キャと関わって、いい対応をしていれば自分の評価上がるんじゃね?)なんて考えて、毎回快く引き受けていました。しかし回数を重ねるうちに、そうして関わることが楽しみになっている自分がいることに気づきました。「ありがとう」と言ってバケツを受け取るゆうなの笑顔はとても綺麗で、それに少しずつ胸を打たれていったんだと思います。3学期の終わりには、あの彼氏じゃなくて僕に来てくれたらなー、なんて思ったりもしました。

 もうひとつきっかけがあります。「通路を挟んで隣」と書きましたが、その席替えのとき、僕と席が隣と知ったゆうなは僕に向かってこう言いました。「よかったー、となりが君で。」その言葉を聞いて、(少しは陽キャに近づいたか?)と思うとともに、ゆうなを意識するようになったと思います。

 だから中1になってゆうなと付き合えたときは、もの凄く嬉しく、幸せでした。それから別れてしまったり、復縁したりと色々ありましたが、卒業間近の今こうして付き合えていることはとても幸せです。

written by PEACE

エピソード投稿者

PEACE

男性 投稿エピ 12

ユーザー名「nato」はこのご時世なので変えました。 「君の仕草に、キュンです。」「僕の憂鬱な日」見てね!