好きな気持ちを秘めたまま

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高2の夏。私は甘酸っぱい恋をした。


みんな『席替えだァー!』

わたしはいつものように、ひとりぼっちの席になると思っていた。

私『13番…ゲ…仲良い子みんな離れた…』

私『隣の男子は喋ったことないなぁ』

不安に思うだけだった。

男子『よろしく』

私『あっ、うん!よろしくっ』

最初は何もしゃべらない私たちだったが、慣れてきた頃にはいつまでも笑い合える関係になっていた

男子『あっという間に席替えかぁ』

私(結構いい席だったんだけどなぁ…)

くじを引いた結果は…

私『うっわ6番…1番端の1番後ろ…ぼっち確定((泣』

ダウンなまま席を移動した。


男子『よっ!また隣か!よろしくなっ!』

私『えっ…』

私 (よかったぁ~!!)

1番後ろで端っこの席にいる私たちは、誰からも見られない。つまり、楽しく自由ということ!



私を変える出来事はこれからだった。

私『あれ、ない…私の大事なキーホルダーが!!』

男子『え…大丈夫?俺も探すよ!』

私『え…?あ、うん、ありがとう』

男子『どこだー』

私『あった!!!』

私『よかったー!これ、ほんとに大事だったの』

男子『そうか、よかったなぁ』

私『その前に、なんで一緒に探してくれたの?』

男子『だってお前悲しむだろ』

私『そう…なんだ…、あ、ありがとうっ!』

この出来事をきっかけに、私と男子との距離はだんだんと短くなっていった。


それから楽しい話をしていく時間は過ぎて、席替えをすることになった。

私『あんたがちょっかいかけてくるから席替えするなんて嬉しっ!』

男子『なんだよそれぇ、フフフッ笑』

結果は……?


私『嘘でしょぉ?!また隣?!』

嬉しいような、嬉しくないようなびみょーな感情だった。

男子『また隣?!笑よろしく笑』

なぜかこの時、ほんの少しだけ私の心の中では喜びという感情がまじっていた。

私(え…もしかして私この男子のこと好き?!
いやいや、ありえない…なんなのよこの気持ちー!!)

その頃、周りの男子からはお似合いカップルと言われるようになった。私はあまり気にしなかったものの相手はどう思っているのか…いじられることが怖くなってしまった。

そして、高2が終わり、高3になると、クラスは別々になり、話す機会さえなくなってしまった。でも、廊下ですれ違う度に『好き』という気持ちが溢れてたまらなかった。小さい出来事だけど、その短い時間に私は彼に心を奪われてしまった…かもしれないのだ。


そして…卒業。

(バイバイ、初めて恋をした人)

友達との別れを告げ、1人寂しく帰っていたとき




『花ーーーー!!!』


(え?)



男子『はっはなぁ~~』


私『どっ、どうしたの?!』


男子『スーーーっ』(息を吸う)



男子『好きだーーーーーー!!!』


男子『前からずっと、大好きだった!』


私『なによ…いきなり(泣)』



私はもちろん…

彼の気持ちに答えた。


甘く、苦く、私の2年におよぶ片思いは

ようやく終わりをつげたようだ。


私は今でも、その男子とお付き合いを続けています♡

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