悔しさをバネに手に入れたもの

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私が28歳の時、当時お付き合いしていた彼と婚約していました。
しかしその彼と破談となり、荒れた私は30歳まで特定の彼氏を作らず遊び惚けていました。
さすがに30代ともなると身を固める友人も多く、焦った私は婚活パーティに参加し、その場で出会った彼とお付き合いすることになったのです。

それが、私を苦しめることとなると知らずに。

彼は私よりも4つ上の34歳
外見に似合わず(見た目が体育会系っぽかった笑)理系出身のエンジニアで、業界では名の知れた会社に勤める所謂エリートというものでした。
料理を作ることも食べることも好き、お酒も飲むということで意気投合したのですが、彼は休日に仕事や趣味に出かけることが多くデートはいつも食事のみ。
お泊まりでも背を向けて寝られてしまい、数年お付き合いして体を重ねたのは数回…
彼から「好き」という愛情表現もなく「カワイイ」「似合ってる」という前向きな言葉をもらったことはありませんでした。

20代で遊んでいた期間に傷ついたことや、30代の焦りもあった私は「こんなものか」と自分を納得させ、1日デートがないことや連絡が来ないことを我慢していました。

そんなある日
彼と飲食店で順番待ちをしているときにスマホをいじる彼の指先を何気なく見ると、アプリの中にマッチングアプリのアイコンが。
私も使ったことがあるアイコンだったので目についた瞬間は心臓がうるさく響き、驚きのあまり何も言えませんでした。

後日、友人に相談すると友人がそのアプリを利用していることがわかり、彼を検索してみると。
いました。
ログイン履歴は24時間以内
常習的に使用している証でした

私は彼を問い詰め、今までの悲しかったことや傷ついた言葉などが一気に溢れてきて彼にぶつけました
すると彼は謝るでもなく「お前は実家から出たこともないし、いい会社に勤めてない。いい大学も出てないから尊敬できない」といわれ呆気に取られてしまいました。

彼にとって”彼女”とは、ほかの人に自慢するステータス。いわば車や時計と同じ。
周りの人から「優秀な彼女なんだね!」と言ってほしい。
私にはそれがないから、好きになれないし尊敬もできないということでした。

私はそれを聞いて、今までの私への冷たい態度や言葉に変に納得がいきました。

私の30代の貴重な1年をこんな男にささげたのかと思うと悔しい!
しかし彼の言う「尊敬できない」という言葉には私自身も納得できる部分があり、ずっと受験を迷っていた国家試験を受けることを決意しました。
彼にそのことを報告すると「その資格を目指すなら付き合いを続けたい」と酷いことを言われましたがあっさり却下

それから私は1年かけて900時間を費やし国家資格に挑みました。
最難関といわれる試験で、結果は惜しくも不合格となってしまいましたが、その期間に得た友人と勉強に向き合う自信、得た知識を評価してもらうことができ、いまの会社で大きな仕事を任せてもらえるようになりました!

彼に言われた言葉は今も心で痛むことがありますが、あれがなければ勉強嫌いな私が全身全霊をかけて机に向かうことはありませんでした。
今までの人生の中で一番真剣に取り組んだ900時間です。
時間の長さだけが大事ではないですが、何よりの自信となりました。

これからの私は、あんなひどい男のことは忘れて身に着けた忍耐と知識で自分の人生に彩を加えていきます!

written by ゆき

エピソード投稿者

ゆき

女性 投稿エピ 3

実体験を元にエピソードを投稿していきます! よろしくお願いします(*´v`)