私には高校2年生の時から付き合っている大好きな彼氏がいた。名前はヒナタ。名前通り太陽のようにキラキラと眩しく、誰もが認める人気者だった。もちろん、顔もスタイルも良く、バスケで鍛えられた筋肉は決して脂肪になることにはならないほど。
まず、なぜ私とヒナタが付き合ったのか。それは、”魔法”だった。私の学校では体育祭でカップルが出来るという”スポ体マジック”などがある。私とヒナタもその1つの”文化祭マジック”だった。私とヒナタは文化祭委員でよく放課後2人で残ることが多かった。クラスも違うし、共通点もなく、私は人気者のヒナタとしか思っていなかった。
でもある日…。
「なすのってさ、彼氏いたりしてたっけ?」
ヒナタの突然の一言だった。
「え、急に何?」
「いや、気になっただけ。俺ら、遅くまで残ってるじゃん。彼氏いたら怒るじゃん。」
「別にいないけど。」
「まじか!いると思ってたわ。」
「なんで?」
「なすのあんま男と話しているとこ見たことないからさ、彼氏いんのかなって思った。」
「いないよ。彼氏いたらヒナタといないし。」
「だよな。あ、じゃ今日一緒に帰んね?夜あぶねぇし。」
「ヒナタ家こっち側だっけ?」
「んー大体!」
「なにそれ。」
そこからヒナタと仲良くなった。最初は委員が集まるときとか、居残りして作業をしている時だけだったが少しずつ、廊下ですれ違ったとき軽く話したり、ヒナタが教科書をわざわざ私に借りに来た時もあった。
「なすのとヒナタくんまだ付き合ってないの?」
「うん。」
「みんな付き合ってると思ってるよ!」
「私とヒナタはそんな関係じゃないもん。」
その時の私はヒナタをそんな目で見ていなかった。それに、彼氏彼女の関係よりも今の友達の関係の方が絶対に良いと思っていた。
「ヒナタくんはなすののこと絶対好きだよ!」
そうなんだ。、としか私は友達に言えなかった。 【続く】
written by なすの。
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はじめまして! 現役JKのなすの。と申します! 自分は今まで様々な恋をしてきました。 少しでも皆さんに伝わればいいなと思います。 ”♡”や”メッセージ”大歓迎です! 皆さんの恋が無事に叶いますように。