これは僕と愛妻の、恋人時代の話しです。
(名前は全て仮名です)
夕暮れの観覧車の中で彼女の手のひらに「好きだ」と書いて告白、キスも交わして晴れて恋人同士となった僕、立花義之と宮田里奈。
同じ会社に務め、同じ部署で上司と部下の関係の僕たちは、周囲に付き合ってる事を秘密にしていました。
そして、職場ではプライベートや恋愛感情を持ち込まずお互い仕事に集中する約束。
元々真面目で責任感の強い里奈は今まで通り、いや今まで以上に熱心に、仕事ヘ取り組んでいました。
とても仕事が丁寧で、他の人がやりたがらないような事も黙々と頑張っている里奈。
僕はそんな里奈の頑張っている姿が大好き。
真剣な眼差しでデスクに向かい、仕事に打ち込む彼女の横顔は凜とした雰囲気で、とても素敵だ。
そんな彼女の横顔を仕事の合間にチラッと見るのが、密かな僕の楽しみです。
そして、業務の合間に「ん〜」と伸びをしている姿を見るのも楽しみのひとつ。
「ちょっとだけ」無防備な感じが可愛く、服が引っ張られ胸やボディラインがくっきりするのがドキドキ…。
(エッチですみませんw)
里奈「立花さん、資料の作成終わりました」
僕「ありがとう」
ある日の午後、彼女にお願いしていた資料が完成したらしく、僕のところに持って来た。
僕「要点をシンプルにまとめてて、わかりやすいよ。前にも増して仕事が丁寧になったな」
「ありがとう。助かる」
里奈「どういたしまして(^^)」
作成された資料に目を通し、その丁寧な仕事ぶりを労うと彼女は控えめに、だけど嬉しそうに微笑んだ。
(この微笑み、かわいいなぁ…)
真面目な彼女らしい、この控えめな微笑みも職場恋愛の密かな楽しみの1つ。
と、その時…。
僕「宮田さん、ちょっと」
里奈「はい、なんでしょう?」
自分のデスクに戻ろうとした里奈を呼び止めた。
彼女は振り返り、落ち着いた表情でこちらを見る。
僕「その、仕事とは関係ないけど…」
里奈「??」
僕「羽織ってるカーディガン、裏表が逆だよ」
里奈「えっ…⁉」
僕の言葉を聞き、白シャツの上に羽織っているカーディガンを確認する彼女。
「あっ…」
裏表逆に着ていたことが分かると、見る見るうちに顔が赤くなって、慌てて脱いで着直す里奈w
里奈「教えていただいて、ありがとうございました。恥ずかしい…」
落ち着いた雰囲気から一転、恥ずかしそうに動揺してる。
そして、さらに…。
里奈「あっ…!」
動揺し過ぎて、オフィスの中で転びそうになって、あたふたしてるw
まだ若い(当時21歳)けど、普段落ち着いてしっかり者な彼女の、はじめて見るドジで可愛らしい一面に、ギャップ萌えで心の中で密かにキュンとしてました♪
仕事が終わり、彼女の家ヘお泊まりデートに行った時、職場でガマンしていた感情を開放して、ぎゅ〜っとハグしてキスしてしまいました♡
照れまくりながらも、嬉しそうな表情の里奈。
あぁ、かわいいなぁ…♡
〜終わり〜
written by TAKI
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大好きな愛妻とのエピソード、あと学生時代の思い出話しも書いてます。