まだ高校に入学して間もない頃の話です。
白月↩︎(自分(仮名)
山崎君(仮名)
⚠︎身バレしないように少し変えてます笑
8割 ノンフィクションです
初めての高校での中間テストが始まりました。
朝からずっと緊張していて、何とか乗りきりテスト1日目が終わりました。
帰りのSHR(ショートホームルーム)が始まり、やっとテストが終わったという喜びと、もうすぐ帰れるという開放感に溢れていました。
そんな時です、たまたま先生と目が合ってしまい、「じゃあ、白月。この後みんなの数学のノート集めて、多目的室に持ってきてね。頼んだよ」と先生に言われてしまいました。「は、はい…」とか細く返事したのを覚えています。仲のいい女友達数人が少し手伝ってくれましたが、まだ次の日もテストがあるため、先に帰ってしまいました。何とか数学のノートを集め、クラス分の数学のノートがあるかを確かめていると、2人の男子がきて、「ドンマイ」「がんば」とだけ声をかけてくれました。「ありがとー」と苦笑しながら答えました。(手伝ってくれよって思ってました笑)。そして、数学の40冊近い重いノートを持ち、まだ多目的室がどこにあるか分からなかったため、先程の男子2人に「多目的室ってどこだっけ」と聞きました。そしたら、「確か4階だよ」と言われ、絶望しました。(私の教室は1階にあったため)。暗い顔して「ありがとう」と言ったら、その男子に「がんば」と手伝う気もなく、ただ応援してくれただけでした。(手伝ってくれればいいのにな…早く帰りたいなー)と考えながら4階にたどり着き、多目的室を探している途中、ついに40冊のノートをぶちまけてしまいました。誰もいない4階の廊下にバサバサと沢山のノートが落ちました。(今日ついてないな…やだな…)と、本当にテンションが下がってしまいため息をついたとこ、誰もいない4階の廊下にバタバタバタと足音が後ろから近づいてきて、怖くて後ろを振り向かず下を向いていると、「はい、ほら運ぶぞ…」と息をきらした先程の男子の1人が隣に立っていました。「山崎君、どうしてここに?」と私が聞くと、山崎君は一瞬言葉を考え、「何となく」と答えていました。正直嬉しすぎました。
そのまま2人ので数学のノートを拾い上げ、多目的室に運びました。心細かったので来てくれて本当に良かったと思いました。「ありがとう」と伝え2人で教室に戻りました。
帰宅後、LINEでも「ありがとう」と山崎君に伝えると、「俺、嘘ついてたわ」といきなり返信が帰ってきました。「どゆこと?」と聞くと、「実は頼まれたというか、行けって言われたんだ」と言われました。「誰に?」と聞くと山崎君と一緒にいた男の子だと答えが帰ってきました。「そうだったんだ…」とイマイチ状況を掴めず返信しました。
その出来事から半年後、当時の状況を山崎君にもう一度聞きました。「なんであの時、来てくれたの?」と。そしたら、「まあ気になってたからね」と答えてくれました。そんな数学のノート事件から、半年後には山崎くんは私の彼氏さんです。
written by shirotuky
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