長いトキメキ、短い思い出

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小学生のとき転校してきた男の子。当時読んでいた少女漫画の話をしたり、面白い人じゃんと思っていたら、気づくと彼のことが好きだとわかりました。
中学1年の時クラスになり、バレンタインを渡す決意。目立つタイプではない私は、チョコと「みんなには言わないでね!」という手書きの文字を添えてロッカーに朝イチで隠すことに。
だけど、一向に彼は気づかず、ついに放課後に!帰る準備のときにロッカーのチョコに気づいたのはクラスメイト。「〇〇のロッカーにチョコあるよ!」と騒ぐクラスに、「名前を書いた手紙はラッピングの中でよかった」と安堵していると、チョコに添えた手紙の字で私と即バレ!
血の気が引いたわたしはすぐ所属していた吹奏楽部の部室へ走りました。
どうにかその場から逃げ、みんなからいじられながらも、隣の席同士だった私たちは気まずいまま1ヶ月が経ちました。
そしてホワイトデー。
同じ塾だったので、塾から帰ろうとするといつもは帰りの早い彼が出口で立っていました。
「ホワイトデーじゃない?」と友達から言われ、どうしようと思った私は迎えにきていた母親の車に一直線。ドキドキが止まらないまま翌日学校へ。
すると、私の席に人が集まっており、ラッピングの可愛い箱が置かれていました。
机にうつ伏せになる彼と、ニヤニヤするクラスメイト。私たち2人は顔が真っ赤。
後から中身を見ましたが、ハートのお菓子と「バレンタイン嬉しかった、ありがとう」の手紙。
中一だったので、好きと伝えたまま、付き合ってくださいとは言わなかったので、そのとき、絶対に中学卒業のときは付き合ってくださいと言おうと決意しました。

そして一年後、別のクラスでしたが、中学2年生のバレンタインも渡し、ホワイトデーにお返しとしてホワイトチョコの板チョコと手紙が一枚。
その手紙には「転校するんだ、今までありがとう」の文字が。
あまりの急な話にびっくりして、離れたくない私はラブレターを書くことにしました。
でも、靴箱に入れても次の日もその次の日もそのまま。友達に聞くと、インフルエンザで修了式までお休みとのこと。
もう会えないと思ったわたしは、お家の電話にかけ、告白をすることに!

少しして返事をもらい付き合うことになりましたが、当時スマホもなく私はガラケー、彼は家の固定電話。
私からかけていたので月の電話代が1万近くになり、理由を知らない母は大激怒!
会えない、連絡もできないことに耐えられず別れを告げてしまいました。
当時にSNSがあれば、今も付き合っていたのかな?とも思ったりもします。

高校生のとき連絡を取る機会がありましたが、10年以上経った今は連絡、再会もしていません。
彼も転校したので同窓会も来ることはないでしょう。

いつか会うことがあれば、1番ドキドキした青春時代だったと伝えたいです。

written by りらこ

エピソード投稿者

りらこ

女性 投稿エピ 1