両片想い

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中学3年生になった頃の話です。
私は1度も恋をしたことはありませんでした。
4月クラス替えをしてはじめて仲良くなった女友達(Kちゃん)に言われました。
Kちゃんの仲のいい男友達(Aくん)が私のことが好きだと。Kちゃんとも同じクラスになるのもはじめてでAくんとは同じクラスになったこともなく名前と顔が一致する程度でした。
ですが顔立ちもよく、物静かなAくんは密かに女子からの人気もあったそうです。
そんなKくんは1年の入学式で私に一目惚れをしてくれたらしくそれ以降ずっと好きだと言ってくれてたそうです。廊下ですれ違った時や部活で私が表彰されていたときも、私の下の名前にさん付けをして可愛い、可愛いと言ってくれてたそうです。
その話を知ってだんだん私はAくんを意識するようになりました。好きになるまでにそんなに時間はかからなく、足も速く体育祭ではリレーの選手として活躍する姿や廊下でふっと笑った笑顔を見ていると自然に私は恋に落ちました。中学校生活最後の1年間、私はずっとKくんを追いかけました。
でも私は浮かれていました。
3年間ずっと私のことが好きなAくんなら、高校が離れてしまう前にいつか好きだと伝えてくれるだろうと。。。
彼が私のことを好きだったのは知っていましたが私が彼を好きだったのは誰にも話さなかったため恋をした中学校生活最後の1年間も何も進展もないままあっという間に月日は経ち卒業しました。

卒業式数日後、
彼と仲良かった男友達から
『卒業おめでとう』
『そういえば、お前好きな人とかいたの?』
『Kは1年の頃からずっとお前の事好きだったんだぜ。』
とLINEが送られてきて自然と胸が押し潰されました。

もう私は高校3年生ですがいまだにKくんのことをが忘れられません。
彼が私に恋した3年間も上回り私は4年目に入ろうとしています。
もう忘れた方が良いのはわかってますがまたどこかで出会えたらと思うと吹っ切ることができないまま。


初めての恋をありがとう。
なんて綺麗事を言えないくらい苦しい。

あなたの瞳には今誰が写っているのですか?
それが例え私じゃなくても今度はちゃんとあなたに『好き』だと伝えたい。

written by 園川つばさ

エピソード投稿者

園川つばさ

女性 投稿エピ 1