高校一年から好きだったKくん。女友達の多い気さくな人だから、仲良くしてくれるだけでよかった。「いい友達」になりすぎて、告白なんかして玉砕して関係が崩れたら、、というのが怖かった。ひたすら「友達として」仲良くしていた。
高三の夏、普通の男友達だったYくんに告白された。自分に自信のない私は、この人を逃したらもう私に彼氏なんてできないかも、と思ってOKをした。Yくんは私を大事にしてくれた。でも、たまにKくんが心によぎる。
私は大人になった今でもYくんと付き合っている。そして、今でもKくんとは2人で食事に行く仲だ。このままでいい。このままで、、。
なのに、Kくんと食事中、思い出話の延長で軽いノリで言われた。
「俺、高校の頃お前のこと好きだったんだよなー。だからYと付き合った時はびっくりしたよ(笑)。まーでも、別に2人はお似合いだと思うし、これからも『友達として』仲良くしてくれよな!」
ここまで私を大事にしてくれたYくんを裏切りたくはないから、私は「そうだね」と言って笑ってみせた。これからも私は、Yくんと付き合い、Kくんとは友達でいる。
こんなに嬉しくて悲しい気持ちは、後にも先にもないだろう。勇気が出せなかった先に待つのは、後悔。
written by emu
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