これは私の中学での初恋の話しです。中学一年生で同じクラスになり、正直、初めはあまり周りの人とは話さない静かなタイプの人だと思ってました。夏頃に野球部だった彼の練習をふと見る機会がありました。普段静かな彼からは想像もできないくらいの大声で一生懸命練習に取り組んでいました。練習の時に見たこともない笑顔で笑う彼の一面も見えて、その時、私は恋に落ちました。しかし、奥手だった私はなかなか連絡先を聞くこともできず、二年生ではクラスが離れてしまいました。諦めたくなかった私はここでようやく自分から動くことができました。共通の友達から連絡先を聞き、時々、メールをしたりしてアピールを頑張りました。しかし、メールの返信は来ても、彼の方からメールを送ってくれることはなく、返信もいつもそっけないものでした。勇気を振り絞って2月にバレンタインを渡しましたが、ありがとうなどのメールも無く、お返しもありませんでした。諦めかけた3年生の春、彼と同じクラスに再びなりました。彼とは、委員会もたまたま同じになり、話す機会が一段と増えました。そして、何故か彼からメールが何度もくるようになりました。返信はしていましたが、諦めかけていたこともあり、自分からメールすることはほとんど無くなっていました。そんなある日、突然彼から、明日、朝に話したいことがあるから裏庭に来てほしいとメールが来ました。次の日、裏庭に行くと、まさかのそこで彼から告白!「俺なんかのことを今まで好きでいてくれてありがとう。もう俺のことは好きじゃないと思うけど、気持ちだけ伝えさせて欲しい。好きです。もっと早くに○○のことを好きになっておけば両思いになれたのかな。でも俺は諦めないよ。好きになってくれるまで今度は俺が頑張るから。」と言われ、何故か涙が出ました。今思えば叶わない恋心を封じようとしてもう彼のことは好きじゃ無くなったと自分に言い聞かせていただけで本当は彼のことをまだ好きだったんだと思います。中学三年間、好きだったのも、付き合ったのも彼だけでした、そんな私の初恋でした。
written by ちゃま⭐︎
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