素敵な初恋

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小学六年生のとき、1人の男の子に初めての恋をした。その子は少し意地悪(給食当番の時に忘れ物をしてしまった。近くにいた彼にバレてしまい、「先生に言っちゃうよ」と言われてしまった。でも言わないで黙っててくれた。)で、でも優しくて、頭と顔が良い人だった。卒業式の時隣に座っていたため、告白しようと思っていたが、シャイすぎて出来なかった。
中学受験に合格したその男の子は遠方の中高一貫校の男子校に通ってしまった。私は徒歩で通える地元の中学校に通っていたため、それっきり会えなくなった。私はずっと彼のことが忘れられなかった。
しかし、高校生になると電車通学をするようになった私は、最寄り駅で時々彼に会うようになった。面影があったため、すぐに彼だと分かった。目はよく合ったりしたが、お互いシャイなため話すことはなかった。高校生の時もほんのり彼のことが好きであった。
大学生になった。オンライン授業ばかりの学校生活になり、たまに学校に通いに行ったとしても、彼に会うことはなかった。彼はとても頭が良かったから県外の大学に行ってしまったと思った。しかし今年の夏、通っていた教習所で彼の姿を見かけた。変わらない面影で今回もすぐ彼だと分かった。遠方に行っていなかったことがすごく嬉しかった。でもやはり話しかけることは出来なかった。
結局会えたのは1回きりで、私は教習所を卒業してしまった。彼がこの地元にまだいてくれたことが凄く嬉しかった。でも、もう彼を追いかけるのはやめようと思う。彼に固執しないで新しい恋をしていきたい。素敵な初恋が出来てよかったと思う。

written by ももも

エピソード投稿者

ももも

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