ハンカチ

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私が小学校6年生の時の話です。
クラス中の皆からおしどり夫婦と呼ばれる位、仲が良かった私と彼。毎日のように喧嘩という名目のじゃれあいをしていました。そして私は密かに彼のことが好きでした。(クラスメイトだけでなく担任の先生まで知っていましたが)
3月の卒業式が近くなったある日、彼から不思議な質問をされました。「お前さ、赤と青だったらどっちの色が好き?」鈍感で天邪鬼な私は、質問の意味がわからなかったため「黄色が好き」と答えました。
彼が、「それじゃ答えになってないー!ちゃんと答えてよー!」と言っていたので、「青かな」と答えると、「わかった!!青ね!」と嬉しそうにしていました。何が何だか分からない私は、「なんの質問?」と聞くと「秘密ー!」と言って走って帰っていきました。
そして卒業式の3日前。彼は帰り際に「これあげる」と真っ赤な顔で紙袋をくれました。うちに帰るまで開けないでと言われた私。言われた通りに自宅で開けると、紙袋の中には1枚のハンカチが入ってました。水色と薄いピンク、金色のハートが散りばめられた白色のハンカチでした。私は、ハンカチをくれた意味がわからず、今まで仲良くしたからなのかなと思い、普通に文房具をお返ししました(笑)
小学校を卒業し、彼は地元の中学校、私は別の中学校へ進学しました。その後知ったのですが、友達によると彼も私のことが好きだったらしく、お互いに告白する勇気がなかっただけだったそうです。ハンカチを贈り物に贈る意味は縁を切るという意味らしく、3月には私が別の中学校へ行くことが決まっていたため、それを知っていて私に送ってくれたのか、単に思いを伝えられなくてハート柄のハンカチを選んだのか、はたまた別の意味なのかは分かりません。ですが、私の甘酸っぱい思い出のうちの一つです。

written by レモングラス

エピソード投稿者

レモングラス

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