最初で最後の恋

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私には重い病気を持った幼馴染がいました。幼稚園の頃弱虫だった私を常に守ってくれて、引っ張ってくれるような強い子でした。中学校で別になり、毎年渡していたバレンタインも渡さなくなり、あまり関わりが無くなっていたある日お母さんが学校まで迎えに来て、〇〇くんが亡くなった。お通夜行くから少し早めに帰らせてもらって。と言われました。その時は全く理解出来ずそっか、、、くらいに思っていました。その日お通夜に行って顔を見た瞬間涙が止まらなくなりました。その時その子のお母さんに、〇〇は幼稚園の頃から亡くなる日までずっと(私)のことが好きだったんだよ。仲良くしてくれてありがとう。と言われました。中学校に入ってバレンタインを渡さなくなった事を酷く後悔して、その年から大学生になった今も毎年バレンタインを持って行って居るのですが、お家を尋ねた際トイプードルが1匹増えていました。そのトイプードルはその子と誕生日が一緒で顔も似てるからとその子のお母さんが一目惚れしてお迎えしたそうです。私が訪れた際ずっと構って攻撃をされ、それを見たお母さんは泣きながらそのワンチャンは息子に似ててカッコつけで誰かに甘えたりすることがなかったのに(私)のことが大好きなのも似てるんだね。と言われました。今は地元を離れすぐには帰れないですが、帰省している時そのワンチャンが拗ねたらご機嫌取りに会いに行っています。

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