もう一度言葉にしたい

もう一度言葉にしたい

小学4年生の頃でした。私は男の子にも負けない運動大好きっ子で、男の子の友達とずっと遊んでいる女の子でした。遊ぶのが1番だった私が、とーまという男の子から人生初の告白を受けました。当時付き合うという意味がわかっていませんでしたが、告白を受け入れ、めでたく付き合うことになりました。そこから、放課後毎日のように遊ぶようになり、とても仲良かったと思います。
ある日、クラスの友達から「とーまと付き合ってるの？」と聞かれ、私は恥ずかしさからなのか思わず「付き合ってない、ただ楽しいだけ」と答えてしまいました。それからお互い気まずくなってしまい、自然消滅という形で疎遠になってしまいました。
中学生になり、とーまは新しい彼女ができ、友達の1人として話をする程度になりました。たまたま高校も一緒になり、今では、テストの点を勝負する仲です。
気がつけば、幼稚園から高校までずっと同じで、高校卒業に向かい「ついに別々になるんだな」と思ってます。「あの頃に戻れたら､」とは思ってはいませんが、「あの時はごめんね、ちゃんと好きだったよ」ときちんと言葉にして言えたらなと思っています。

written by あちゃむ