好きじゃないなら、そんな優しくしないでください。⑤

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放課後、私と先輩はほかの人に見られない3階の階段で待ち合わせをしていました。待ち合わせ時間になり私は3階に向かおうとしたとき、
「なちゃん!これからS先輩のところ行くんでしょ??」
「う、うん。」
私のことを呼び止めたのはまさかのNちゃんでした。Nちゃんはニヤニヤしていて、逆にそのニヤニヤが怖かったくらい。どうして私が先輩のところに行くのか知ってるんだろう・・・。
「頑張ってね!!さっき、S先輩2年フロアに来たよ!!」
「うん、ありがと。」
私はまたもやもやしたまま3階へ。3階にたどり着くと、そこには先輩が友達と話していたのです。そして、先輩は私のことに気づき、こっちに来てくれました。
「どこで撮る?」
「えと、人がいないところだったら・・・。」
「あ、こことかいいかも。」
先輩が指さしたのは使われていない教室でした。私はこくんと首を縦に振り、先輩と一緒に空き教室に入りました。心臓はバクバクしてて、聞こえるんじゃないか、と思っちゃうくらいです。そして、写真を撮り終わり・・、
「あ、あの・・・!」
「ん?どうしたの??」
「えっと・・・、スポユニ交換して写真撮りたいです!」
「いいよ!!」
私はよくカレカノがしているスポーツユニフォームを交換して写真を撮るのに憧れていて、先輩にお願いしました。ちょうど、先輩のユニフォームもバスケ仕様だったのでちょうど良い感じです。先輩のユニフォームはとても大きくて、逆に先輩が私のユニフォーム入るかな?と思うほどです。そして、ユニフォームを交換して写真を撮り、私はとても満足です。先輩と少し雑談して、先輩とバイバイしました。

自分のクラスに戻るとそこにはNちゃんがいました。
「S先輩と写真撮れた?」
「うん、撮れたよ!!」
「よかったじゃん!!」
私はどうしてここまで私とS先輩のことを知ってるのか謎に思っていたんで聞いてしまいました。
「えと、どうして私とS先輩のこと知ってるの?」
「私の彼氏がS先輩の友達で、いつもS先輩がなちゃんのこと話してたんだって!DMめちゃする子って!」
「そ、そうなの!!私、てっきりNちゃんS先輩のこと好きだと思ってた!」
「違うよ~!」
なんだかんだいって、Nちゃんは私の恋を応援してくれてたらしい。もやもやがとれて私はすっきりしたままスポーツ大会2日目が終了しました。

正直、心の中で期待していた自分がいました。でも・・・。  【続く】

written by なすの。

エピソード投稿者

なすの。

秘密 投稿エピ 17

はじめまして! 現役JKのなすの。と申します! 自分は今まで様々な恋をしてきました。 少しでも皆さんに伝わればいいなと思います。 ”♡”や”メッセージ”大歓迎です! 皆さんの恋が無事に叶いますように。