これは3年前の私が中学2年生の時の胸キュン話です。
当時、私は冬休みになるとほぼ毎日のようにスキースクール に通っていて、そこである男の子と出会いました。その彼は、私の1つ下でとても人懐っこく、やんちゃな性格でした。
私の中で彼は、スキーのレッスンで同じグループのただの顔見知りという印象でした。ですが、いつからか彼が「今日はさ、一緒にお弁当食べよう!」とか「昼休み、一緒にゲレンデ滑りたいな〜、どう?」などと私に話しかけてくるようになりました。ですが、その時の私は彼のアピールに少し困っていました。
こんな調子でスキースクールも最終日になりました。そして、いつものように彼が私の気を引くために、その日は雪玉を投げつけてきました。私はびっくりして、すぐに振り向きました。そこには、私が振り向き、ニコニコで嬉しそうな表情の中に、男の子らしい少しいたずらっぽい表情がありました。自分が振り向いただけでこんなに嬉しそうな顔をして駆け寄ってくる姿を見てかわいいなと思ったのと同時に、自分は彼のことが好きなのかな?と思い始めました。
こんなことがあってから帰りのバスに乗り込み、窓の外を見るとたまたま隣のバスに彼が乗っていて、目が合いました。
すると、彼が窓ガラスに息でハァーッと白くして
「すき」
この2文字を書いてくれました。
私は嬉しいかったのですが、返事に困っていると私の乗っていたバスが動き出してしまいました。その時の彼の切なそうな顔が今でも忘れられません。
それっきり彼と会うことはなくなりましたが、たまにこのことを思い出しては、最後の最後に気持ちを伝えてくれた彼が思い浮かんで今ではほっこりしています。
written by ゆうちゃん
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