一生忘れることのない思い出

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私は中学1年の夏に転校してなかなかクラスに馴染めず中学2年から卒業まで不登校になってしまいましたが、今の彼氏(婚約者)とは中学2年の時に学校にプリントを貰いに行った帰りに信号で鉢合わせたことがきっかけで知り合いました。
ひとりっ子な私は悩み等があっても誰にも打ち明けたことなかったし、両親も共働きで忙しかったので私に気にかける余裕がありませんでした。
私自身、普段なかなか感情を表に出さない性格なので家族以外の前で泣くこと等は一切ありませんが、一度だけ彼の前で泣いたことがあります。
それは中学2年の終わり、学校では奈良と京都の修学旅行に行くための準備をし始めた頃のことです。学校に行けなくなっていた私は翌年に控えていた修学旅行も行かないつもりでいました。週末はいつも近所に住む同じクラスの男の子(現在の婚約者)から勉強を教わっていて、その日もいつものように彼から勉強を教わっていました。すると、彼が「来年の修学旅行は行けそう?」と聞いてきました。クラスに馴染めてないし行きたくないと言うとこれから先勉強を教えてくれなくなるのではないかという恐怖になぜか襲われた私は無言でそのまま帰ってしまいました。その日の夜、心配してくれた彼が、親が帰宅したタイミングを見計らって家に来てそして私の部屋まで来てくれた時は様々な感情が込み上げて彼の胸の中で泣いてしまいました。
その後、彼と何度も話し合い、時には先生も交えて話し合った結果、写真撮影以外はクラスとは全く別行動という結論になりました。3年生になった年、その年も彼と同じクラスになれたものの相変わらず登校できずにいましたが、養護教諭の先生や副担任の先生と行動するという形で修学旅行に参加しました。最終日、クラスが自由行動になった時に彼が友達とは行動せず、先生に私がいる場所を聞いて来てくれ、そして一緒に行動してくれた時は本当に嬉しくて泣きそうになったのは内緒です。

written by さゆり

エピソード投稿者

さゆり

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