彼が伝えた私にくれた一言

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私はとあるバーチャル配信アプリで配信をしている高校生です。私の好きな人も同じバーチャル配信アプリで配信しています。ちなみに彼は20代前半の社会人です。

彼を好きだと自覚したのは今年の5月末のことでした。
その時、彼は配信アプリ内のイベントに参加していてスコアカンストを目指していました。
「あと1.4万か…」と彼が呟いた時、配信を聞いていた1人のリスナーさんが『かこさん今上がれます?』と唐突に彼とコラボして配信する様促してきたのです。
最初は戸惑いましたが、正直彼とコラボできるのは嬉しかったのでOKとサインを出し、彼の配信に上がりました。
すると突然、そのリスナーさんがギフトで相合傘を投げたのです。
これでスコアカンスト。めでたしめでたし。という訳にはいきませんでした。
もちろん、スコアカンストはめでたいことです。しかし、私の心臓はずっとドキドキしていて、すんなり「おめでとう」と伝えることはできませんでした。
この時初めて「私は彼のことが好きなんだ」と彼への恋心を自覚しました。

私は現在受験生なので活動を休止しており、自分が配信することはもちろん、他の方の配信にも遊びに行っておりません。
その為、彼の配信にも遊びに行くことは出来なくなってしまいました。
彼も私と同じ配信者です。私がいない間に大きくなっているのは間違いありません。
実際、私を越すような勢いで伸びているので、私以外の彼を慕っているリスナーさん達で満たされて私の存在が薄れて、いつか私のことを忘れてしまうのではないかという不安な気持ちを抱くようになりました。その気持ちは日が経つにつれて大きくなっていきました。

そんなある日、彼がTwitterでよく使われている『質問箱』に送られてきた質問に答えているツイートを見かけました。
これなら私の正体がバレずに聞けるかもしれない。そう思い、早速質問箱に「彼のことが大好きな人達が沢山いるから私の存在が薄れてしまってると思うけど、それでも私のこと忘れないで待っていてくれますか…?」と送りました。
しかし、しばらく経っても回答らしきツイートを見かけなかったので、本当に忘れられているのかも…とショックを受けてしまいました。

次の日の夕方頃のことでした。
私はいつも通り勉強や家事をこなした後、自分の部屋でくつろいでいました。
TwitterなどのSNSを徘徊していた時、ある一通のチャットが来ていたことに気づきました。チャット元は彼からでした。
恐る恐る開いてみると、そこには、こんな事が書かれていました。


安心しな。俺はお前のこと忘れないから
かこの事薄くなるわけないじゃん。だから早く戻ってきな☺️


たったこの一言だけで、私はボロボロと泣き崩れてしまいました。
たった一言だけでこんなにも安心できるなんて、数ヶ月前の私には想像できなかったことでしょう。

受験勉強は辛いですが、今も彼がくれた一言に支えられながら頑張っています。
彼が忘れないでいてくれる限り、私の帰る意味は消えません。
この一言のおかげで、絶対に志望校に合格して帰ってくると誓うことができました。


忘れないでいてくれてありがとう。
今までもこれからも、優しさに溢れる彼のことが大好きです。

written by かこ

エピソード投稿者

かこ

秘密 投稿エピ 1