つやつや、じゅわあ

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彼の好きな果物は2つあります。

桃と梨です。

どちらも同じ時期にスーパーに並ぶそれを
彼の家に行く時に買っていって、
お泊まりの時のデザートは冷やした果物を食べます。

「待ってうまく剥けない」
「どうだ!めっちゃ上手くない!?」
「ちょ、次俺やりたい次貸して!」
「めっちゃいい色してる〜...美味しそう」
「これは美味しい。間違いない。
そして剥くのめっちゃ上手くできた」

果物を切って用意するだけで一大イベントです。笑

2人で椅子に座って、テレビを見ながらゆっくりまったり。
冷えた果物を食べる時間は幸せです。

1人何切れ!と決めている訳では無いのですが
お互い譲り合うのでなんだかんだお互いに食べます。

やわやわの桃にフォークを刺して、よそ見をしている彼の前に差し出すと
ぱ!と顔を明るくして食べに来ます。

私より年上のはずなのに、なんだか子犬みたいでとても可愛くて
なんでもない日常の一コマなのにとてつもなく幸せに感じられる
夏の食後です。

written by 莉海

エピソード投稿者

莉海

女性 投稿エピ 8

DK