先生と私の2人だけの秘密

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私が高校生の頃、放課後に先生に勉強を教えてもらおうと思い職員室に行きましたが、いませんでした。
他の先生に行き先を聞いても「わからない」と言われました。
諦めて帰ろうとした時に、校庭の死角となる所に先生の後ろ姿がありました。
なので思わず向かったら、煙草を吸っていました。
普段は眼鏡をかけていて、背も高めで表情もあまり変わらない冷静な先生だったので生徒の評価は好みが別れてました。
話しかけていいかわからなかったのですが、思わず「先生」と声をかけた途端、子猫のようにびっくりして「あ、バレた」と今まで見た事ない焦り方をしてました。
「職員室に喫煙所が無くなったから、吸うとこがなかったんだよ」と吸いながら言ってました。
「先生はいつも冷静なのに、驚くことや隠す事もあるんですね」と笑いながら話したら、普段見た事ない笑顔に人差し指を口元にあてて「2人だけの秘密な」と言われて、思わずドキッとしました。
それから何回か秘密の場所で2人で楽しく、時には勉強を教えてもらいながら学園生活を送っていました。
2人だけの秘密は今でも続いていて、先生の事が好きになってしまったので、卒業式を迎えたら告白してみようと思います。

written by 星水奈留

エピソード投稿者

星水奈留

女性 投稿エピ 1

可愛い女の子と黒髪眼鏡白衣が大好きな絵描きです。