本当の初恋

本当の初恋

私は、高一のときに付き合っていた恋人にDVをうけ、頭におおきな傷を負いました。そこから、自暴自棄になり、自分は必要のない人間だと思い込み、「誰かに必要とされたい」という気持ちが強くなっていました。その時、知り合いから年上の男性を紹介してもらう機会がありました。高校生の私には大人で、有名難関大学の2年生を紹介され、お付き合いを始めました。お金もあるし、余裕もある彼を尊敬はしていましたが、「年上の彼氏がいる」という優越感に浸っていただけで、本当のところ、恋愛感情はほとんどありませんでした。ズルズルと1年半付き合い、あちらの方から別れを告げられ、また遊びあるこうとした時、それを止めてくれて、真正面から話を聞いて、私を守ってくれる人が現れました。私はその時気づきました。「本当に必要なのは、私を必要としてくれる人ではなく、私とちゃんと向き合ってくれる人」だと。対等な立場で、ダメなことはダメといい、楽しいことを共有してくれる人が必要だったと。
私は、その彼と付き合い始めて8ヶ月です。毎日が楽しく、充実しています。これが本当の幸せなんだと日々かみ締めています。

written by trico