寝かせるつもりないから。

コンテンツ名とURLをコピーする

今日の彼はいつもと違う。

「真島〜。一緒にクローズ準備しよ」

「真島、ここさぁ〜」

「真島〜…!!」


「なんか…今日の霜月先輩、みゆ先輩にべったりじゃないですか??」

「やっぱり?気のせいかなと思ってたんだけど…」

「さっき別の人と話してた時もなに話してるのって寄って行ってませんでした?」

「まぁ…そういう気分なんでしょ」

「気分屋ですもんね…霜月先輩」

その日の夜。

「ふぅ…じゃあ仮眠してきますね」

「行ってらっしゃい〜」

いつもより少し長い仮眠時間を迎えた午前1時。

「お疲れ」

制服から楽な服装に着替え仮眠室に向かってると、後ろから声をかけられた。

「ん…?裕隆??」

「俺以外の誰にみえたん?」

「いやコンタクト外してるから見えんのよ」

「なんだぁ〜そっかそっか」

休憩室でお互いに飲み物を買って少し話してる間に30分が過ぎた。

「そろそろ寝ないと辛くない?」

「全然、平気」

「でももう少しで次の子くるしなぁ」

机の上に腕を伸ばし訴えかければその手をとられ。

「寝るの?」

「んー…寝れないけど寝れるなら寝たい。」

「そ、じゃあ仮眠室行く?」

「そうだね行こうかな」

そう伝えれば立ち上がる裕隆の隣を歩く。

「じゃあおやすみ」

彼に手を振り女性用の仮眠室の扉に手をかければ、肩を抱かれその隣にある男性仮眠室に連れてかれた。

「は?」

「え、まさか寝れると思ってた?」

「寝かせるつもりないから」

そう言って微笑んだ彼にソファーに座らされ。

ほんとに3時間2人でお喋りしてしまい。
寝かせてもらえなく、明朝2人して欠伸しながら持ち場に戻った。

written by みゆみ

エピソード投稿者

みゆみ

秘密 投稿エピ 14

私の短い人生の中で起きたまるで恋愛小説の様な体験を誰かと共有できたら嬉しいです。 小説サイトで活動してます。ただの社畜です。