8年越しの恋

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高校1年生の春、私は隣のクラスの男の子と付き合うことになりました。
その子には仲のいいA君がいて私と仲のいい女の子と4人で付き合うまでによく遊んでいました。
男の子と付き合う前、A君が私のことを好きで男の子も私のことが好きという話になったみたいで結局A君が譲る?形で私は男の子と付き合うことになりました。
その後、A君は私の仲のいい女の子と付き合うことになってグループ交際が始まりました。

私が彼氏と何かあるとA君に相談し、A君も彼女と何かあると私に相談するという関係になっていました。

A君たちカップルは付き合って3ヶ月程で別れてしまい私たちは高校2年生の夏に彼に裏切られて別れてしまいました。

その頃はとても辛かったけどA君が支えてくれました。

それから、A君に好きな人ができたり彼女ができたりする度に相談に乗っていました。

私は高校2年生の終わり頃、A君のことが好きになっていました。
A君はそのころ後輩にアプローチされていて私と後輩と迷っていると正直に話してくれました。
結局、私はA君に振られその後輩とA君は付き合うことになりました。
(当時A君は知らなかったですが、後輩が一枚上手で外堀から固められて付き合うことになってしまったそうです)

後輩と付き合っている間も


ほんとにこれでよかったのか…
俺の選択は間違っているんじゃないか…

など何かと私に相談してきていました。
正直複雑な思いでしたが、

自分で決めたこと!相手とちゃんと向き合って!

とA君に伝えました


内心、A君とのなんでも言い合える関係性を崩したくなかったので半分強がりでもありましたが背中を押したつもりでした。
恋愛関係なく私のいちばんの理解者になっていました。

その後、A君とその後輩は4ヶ月程で別れてしまい、私とA君はお互い連絡は取り合うけど何事もなく高校の卒業間近の時、

A君から告白されました。
私は1度振られてることもあり、

1回だけデートしてもらってもいい?
少し考えたい

とお願いしました。

デートしましたが、付き合ってまた裏切られたら…と怖くなって結局A君からの告白は断りました。
それからもA君との関係は何も変わることなく

高校の卒業式の前日、いつものようにA君とメールのやりとりをしていたらA君から

明日俺の第2ボタンをもらってほしい

と言われました。

私でいいの?他の子にあげた方がいいんじゃない?
と聞きましたが私にもらってほしいと…

卒業式当日、式が終わりいろんな人と写真を撮ったりして、みんなが帰りだした頃A君と写真を撮ったりしていて彼のボタンを見ると学ランの全部のボタンがなくなっていました。

あぁ、やっぱり第2ボタン誰かに渡しちゃったんだ

と少し寂しくなったんですがA君が

誰かに取られる前に自分で取っといた
はい、これ、もらってください。

と。

第2ボタンをもらって、【20歳になったら彼氏、彼女がいても2人で飲みに行こうね】と約束してそのまま高校を卒業しました。

高校卒業してからはお互い進路に進んで私にも新しい彼氏ができてA君にも新しい彼女ができて就職して、連絡頻度はほとんどなくなっていましたが年に1回程はA君から連絡きて共通の友人も交えて3人で会うこともありました。

高校卒業してから4年程たったころ私には4年付き合っている彼氏がいて、A君はその頃フリーで、また友人交えて3人で会うことがありました。
3人で話してるとき友人がいきなり、

で、君たち卒業してからなにがあった?
付き合わないの?

と聞いてきました。

高校卒業してから気まずくはないけど振ったり振られたりという話はお互いしないようになっていたので

私には彼氏がいるし…
俺の方はもう過去の話だから…


となんだか歯切れの悪い濁した言い方で話していました。

それからとくに何もなく、
私が彼氏と5年付き合っててうまくいかなくなってて彼氏に裏切られて振られた時

私から

もう20歳過ぎちゃったけど卒業式の時に約束したこと覚えてる?

とA君に連絡しました。

A君は

覚えてるよ!飲みに行こう!

と言ってくれました。

会って結局お酒は飲まなかったけど(A君はほとんどお酒飲めないです笑)いろいろ話して
俺が彼氏だったらそんなことしない
とか
そこは[私]が悪いんじゃない?
とか
いろいろ言ってくれました。

それからA君からの軽いアプローチが始まって(俺が30近くになっても独身だったら俺と結婚してねとか)でも私は気付かぬフリをしていました。

結局私はまだ彼氏の事が好きだったのでそのあとよりを戻そうと言われて戻してしまいました。

だけどそのあと彼氏に対して
裏切られたのにどうしてよりを戻してしまったんだろう…
とか
好きなのか情なのかわからなくなってしまって別れようか悩んでいる時
絶対今まで言わなかったのにA君が

もう別れた方がいいよ
俺じゃダメなの?



そう言われてはじめて私の心がホッとして涙が出てきて自分の気持ちに気付きました。

あぁ、A君はいつも私のこと見てくれてたんだと、

そのあとは彼氏とお別れして

結婚前提で僕と付き合ってください

とA君に告白されてA君と付き合うことにしました。

A君と付き合ってしばらくした頃、A君の職場のマラソン大会を見に行ってA君の先輩に挨拶しした時先輩がA君に

この子なんだねお前が言ってた子(^^)

と話していてA君がそうです‼︎と答えてて私は???で
先輩から

こいつ、何年も前の入社した頃から、
付き合いたい子いるけど彼氏がいて無理なんです、片想いです、
とか
結婚するならその子しか無理なんです
とか言ってたんだよ

と先輩から教えてもらって嬉しかったです。
A君は待ってくれてたんだと勝手に解釈しました笑

今ではA君は私の旦那さんで2歳の娘と8ヶ月の息子に恵まれました。

あとから聞いた話ですが後輩と付き合ったときも卒業して彼女ができたときも私と相手を比べてしまって別れたりしてしまったそうです(゚∀゚)

written by ぱんだ

エピソード投稿者

ぱんだ

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