なんやかんやあったけど、それでも私たちは

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私の町には高校まで全て揃っていて、幼なじみや幼稚園からの同級生が近いからという理由で、同じ町内の高校に通う事が多かったんです。

Mも小学校から一緒ですがまあ、マイペースというか授業はほぼ寝てばかり。だけど男子にも女子にも構われるそんな男の子でした。

私は最初かろ放送委員だったのですが、2年でクラス替えがあるとMが一緒に入ってくることになり、3年に上がる前私が先輩から委員長を託され、副委員長をMに頼むと意外とすんなり受け入れてくれました。

色々大変なこともあったけれど、一緒に式典の準備をしたり、重いものは持ってくれたり、放送室で弁当を食べながらオススメの本やアニメの話をしたりと、充実した学校生活を送っていました。
(弁当や水筒の分け合いっことか女子かよ!!って思うような事をやってましたね)

彼にとって私は母親であり姉であり、同級生で同志みたいなものだったのでしょう。私も弟が居たらこんな感じなのかなと思ってました。
(授業中起こしたりとか、本当に色々やってたなぁ。)

高校を卒業し成人式をむかえ久しぶりに会った彼は、ロン毛になりひとつに束ねて、自分用に仕立てた着物を着ていました。まあ、これがなかなか似合っていて、周りからは「書道の先生かっ!!」って言われていました。

彼のお母さんからのご要望で2人で写真を撮ったのですが、2人とも若かったんでしょうね。裏ピースです。
(もちろんちゃんとしたのも撮りました)

今では互いに誕生日のお祝いをするぐらいですが、彼は彼なりにのらりくらりとやっているのでしょう。
そんな所を私は尊敬していました。

written by ユイ

エピソード投稿者

ユイ

秘密 投稿エピ 3