彼女の願い事は…。高校時代、七夕の思い出

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高校時代、俺(立花義行、仮名)には彼女(宮川みゆき、仮名)がいました。


整った顔立ちにきれいな黒髪のショートボブがよく似合う、清楚な雰囲気の子で高2のバレンタインデーにみゆきから告白され、付き合い始めました。

校内でも有名かわいい女の子で、男子生徒の憧れの的、しかも彼女は控えめでおとなしい性格で恋愛に奥手なタイプだったので、告白された時は本当に驚いた…。



付き合い始めてからは相性抜群で楽しく、幸せいっぱいな日々♪

最初は一部の男子たちから嫉妬されましたが、あまりに仲良くて先生方やクラスメート、部活の仲間(サッカー部。みゆきはマネージャー)など周囲公認のカップルになっていたので、そのうちやっかみの声も無くなりました。






そして季節は夏、七夕を数日後に控えたある日。
俺はショッピングモールでみゆきとデートしていました(^^)v

ゲーセンで遊んだり、ウィンドウショッピングしたり、カフェでコーヒー飲みながらおしゃべりしたり…。
楽しく、幸せなひととき☆



手を繋いでショッピングモール内を歩いていると、短冊に願い事を書いて吊るすコーナーが。

みゆき「ねぇ、私も書こうよ♡」

俺「そうだな〜、書くか(^^)」



「彼女との幸せな日々がこれからも続きますように」
短冊にこう書いて吊るす俺。


「…」
一方、みゆきは左手で短冊を俺から見えないように隠しながら、真剣に願い事を書いている。
そして書き終わると、奥側の見えづらいところに吊るしていた。



みゆき「お待たせっ♪行こっか(^^)」

俺「そうだな(^^)で、短冊なんだけど…」

みゆき「えっ?」

俺「ずいぶん真剣に、しかも俺に見られないように書いてたけど…」
「なんて書いたの⁉」

みき「それは、その…」

  「…」

俺「??」

みゆき「ヒ、ヒミツ(^^;」

俺「何だよ、教えろよ〜!」 

みゆき「絶対にダメ!!」

みゆきは顔を真っ赤にしてあたふたしながら、教えてくれなかった…。
帰り間際にもう一度聞いてみたけど、やっぱり教えてくれない。

(何だよ、余計に気になるじゃないか…)






翌日、俺は1人でデートしたショッピングモールにやって来た。
みゆきの書いた短冊がどうしても気になっていたから…。

みゆきには悪いけど、あんなに顔真っ赤にしてムキになって教えてくれないと、やっぱり気になってしょうがない。




(えっと…。あった、これだ!!)

短冊のコーナーへ行き、彼女の短冊を探すと見えづらい奥側に、見慣れたきれいな、可愛らしい字で書かれた短冊を発見(^^)v
当然名前は書いてないけど、間違いない。


(えっと、何て書いたんだ…)

(って、ええっ…⁉)

(…)






「彼のお嫁さんに、いつかなれますように」

黄色い短冊には小さな字で、しかしはっきりとこう書かれていた…。


「…」
顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかった。
鼓動がドキドキと激しく波打つ…。






(普段からみゆきの想いは感じていたけど、まさかこんな風に思ってくれていたなんて…)

俺はドキドキしたのと同時に、ますます彼女のことが愛おしくなりました。 
そして…。



(まだ高校生で結婚とか考えるのは早すぎるかも知れないけど…)
(俺もみゆきとずっと一緒にいたい)

今まで以上に彼女のことを意識するようになりました。






高校卒業後も俺たちは付き合い続け、ついに婚約までしましたが、彼女は結婚を目前に控えたある日。
交通事故で帰らぬ人となり、短冊の願い事は叶いませんでしたが…。



夏になると思い出す、甘酸っぱくも切ない思い出です。





※現在の愛妻、里奈(仮名)はみゆきと不思議な縁が…。













written by TAKI

エピソード投稿者

TAKI

男性 投稿エピ 20

大好きな愛妻とのエピソード、あと学生時代の思い出話しも書いてます。