はじめて喧嘩した物語

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私、うららは付き合って同棲して半年以上になる彼氏、誠悟がいる。
もう付き合って半年以上なので2人とも心を許せる関係になっている。
その半年以上だからあった話…

ある日、私は通院の為病院へ行くことになっていた。私が準備をしていると、誠悟は徹夜漬けでやっていたコンピュータゲームをまだしていた。
私が(好きだなぁ…このゲーム)と思いながらコンピュータ棚の下にある物を取ろうとした瞬間…

ブチッ…

「え…」
コンピュータの電源が切れた。

「…ウソだろ!!おい!!3時間以上も頑張ってやってたゲームがセーブも出来ないで消えたなんて!!」
誠悟はパニック状態で怒っていた。

私は多分取ろうとした物が入った箱を取ったとき、箱の角でコンピュータの電源ボタンを押してしまったのだろうと思った。

「ごめん…!多分私が…」
私は必死で謝った。しかし誠悟はため息をついてイライラしていた様子だった。そして「行ってきます」と私が言っても誠悟は口を開かなかった。

私が病院にいるときもずっと誠悟のことで頭がいっぱいだった。
(きっとまだ怒ってるだろうな…)

病院帰りにスーパーで夕食を買っていこうと思い、誠悟にメールをした

「夕食買ってから帰るね」
誠悟からの返信は…
「良いものじゃ無かったら許さない」

私は一瞬言葉を失った。そしてメールをそのままにして、誠悟の好きな中華料理弁当とエビチリと酢豚、それからデザートにプリンを買ってあげた。

「ただいま……」
私は気まずそうに帰り、冷蔵庫に買った物を入れた。
「何買ってきた?」
誠悟がそういうので答えた。
「中華料理弁当とエビチリと酢豚とプリン…」
そういうと誠悟は

「ふうん…まあギリ許す…」

その言葉に私はカチンと来た。しかし怒りはとりあえずおさえた。

その日の晩、誠悟が今日起こったことについて話した。

「うららはもしゲームをセーブせずにいきなり電源ボタン切られたらどう思う?」
「私もそりゃ怒るかもだけど、謝ったなら許すよ。」
「…」
誠悟は黙っていた。そして私の怒りが大爆発した。

「あのね!わざとじゃないけど私はちゃんと貴方に謝った。『私のせいかも。ごめん』って!だけど誠悟許してくれなかったって感じがした!!あのメールでね!!あのメールは何よ!?そして挙句の果てには『ギリ許す』!?信じられない!!」

私は言いたかったこと全てを泣きながら吐き出した。すると誠悟は弱々しそうにこう言った。

「ごめん…たしかに謝っていたのは事実だよね…あのメールは冗談半分で送ったんだ…ギリ許すってのも…」

そして更に私は涙しながら言った。「状態でも言っていいことと悪いことがある」と…
誠悟は「ごめんなさい…」と謝っていた。

今回は些細な出来事だったからすぐ仲直りができた。
だけど本当に信頼を失うようなことは許せない。
私たちは付き合って半年以上、これからまだ色んなことがあるけれど、些細な出来事で喧嘩はしたくない。
そしてこの出来事から、これからも信頼性のある関係を築いていこうと思った。

written by うらにゃんぺろぺろ

エピソード投稿者

うらにゃんぺろぺろ

女性 投稿エピ 12

あだ名はうらにゃん。うらにゃんぺろぺろは彼の口癖。だから、うらにゃんぺろぺろ